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TWITETTA!

アニョハセヨ!
以前も書いたと思うが、アメリカにはホームレスが多い。

日本でも、以前は新宿西口のあたりに大勢のホームレスが寝起きをしており、夏場に地下道を通るときはジャック・マイヨールになった気分がしたものだが、あまり彼らと接触することはなかった。

アメリカでは、結構話しかけられることがある。

以前、バスに乗り込むと、大柄な黒人が一人立っており、自らの窮状を訴えていた。

いわく、自分は刑務所から出てきたばかりで、5人の子供を抱えている。

仕事を探しているが、なかなか難しい。

ようやく一件、面接の予定が入ったが、あいにく着ていくものが無い。

ついては、新しいコートを買うためにお金を恵んでくれないだろうか。

なんというか、全然説得力が無い。

いや、そんな話を初めて聞いたのだったら、ひょっとしてそんなこともあるのかと思うのだろうが、実はこの手口は他所でも聞いたことがある。

日本で言えば、「消防署のほうから来ました」みたいな古典的なパターン。

とはいえ、車内は密室。そこで2m近い大男が一つ一つ席を巡って金を恵んでもらおうするってのはなんともいえぬ圧迫感があり、怖いのか、はたまた博愛精神からか、いくばくかのお金を払う人もいる。

ちなみに私はそのとき、英語が分からない振りをした。

アイドントスピークイングリッシュなどと矛盾したことを言うのではなく、怪訝そうな顔で「ウエェ?ダバラカバラ?」とか「ボゲェ?ハバハボゲゲ」とか言うのがポイント。

こういう、外国人特権が通用しないときもある。

とある駅で道に迷ってると、白人の太った女性が道案内をしてくれた。

とは言っても、路線図のある場所を教えてくれただけだが。

彼女に感謝の言葉を伝えると、突如、凄い勢いで話し始めた。

あまりに早口なので、いまひとつ聞き取れなかったのだが、要するに財布をなくしてしまって、子供が待つ家まで帰れない。ベビーシッターの都合で5時までに帰らなきゃいけないのに。

ついては電車のチケットを買うお金を$20恵んでくれないだろうか、とのこと。

そうきたか。

彼女の話を信じる信じないはともかく、親切にしてもらうと断りにくい。

一度コミュニケーションを取ってしまった以上、いまさら英語分かりませんは通用しない。


$20、ないねぇ。

じゃあ$10。

うーん。

$5でも良いから。

どうしても彼女の言い分を信じることができず、またお金をあげることに抵抗があったので、彼女に、私の携帯電話を使っていいから、誰かに助けを求めたらどうかと尋ねた。警察でもいいから。

彼女はがっかりした表情で、何かをつぶやくと私から離れていった。

なんとか彼女が帰れると良いのだけど。

こういうのはお金をあげても、あげなくても、何だか嫌な後味が残る。

昨日のこと。

バス停に向かって歩いていると、初老の黒人男性が話しかけてきた。ちぐはぐな防寒着に、でかいリュック。みるからにホームレスな感じ。

「Hey yo! アニョハセヨ!アニョハセヨ!聞えてんだろ?アニョハセヨ!」

思いっきり無視して通り過ぎた。

大通りに出ると、バスが来る時間を間違えていたことに気づき、近くのスタバでコーヒーを飲んで時間を潰すことに。

すると、しばらくしてやってきたのは、さっき無視して通り過ぎた黒人。

私にむかって一直線。

「さっき俺はあんたの国の言葉で挨拶しただろ?なんで無視するんだ。」

「いやいや。私、日本人なんですが。」

「おーそーかい!てっきり韓国人だと思ったよ。アジア人は分かり難いからね。ところで小銭をくれないかな」

全然文脈が読み取れない。

勇気を持って断ってみた。

「いや。私も貧乏でお金がないのよ。」

スタバでコーヒーを飲みながら言うとあんまり説得力が無い。

もうひとつダメ押し。

「それにね、知らないと思うけど、実は、アジア人に対して、その国じゃない言葉で話しかけられるのは、大変失礼なことなんだよ。だから、アニョハセヨって言われたらお金はあげられないなぁ。」

我ながら無茶苦茶な言い分。

言っておくが、私は韓国人に対して悪意はない。

それでも、そのホームレスは感銘を受けたらしく、

「おー!それは知らなかった。教えてくれてありがとう。俺もね。アメリカ人の他の国に対する無理解には、常々腹立たしく思っているんだ。イスラム教徒をなんだと思ってるんだ。」

なんだか良く分からないが、まあ納得してくれたようで良かった。

男性は続ける。

「じゃあタバコは持ってないかな?ニーハオニーハオ」

俺の話を聞いてないだろ。
【2007/10/28 07:22】 | エヴァンストンで一人 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
ちょっとした共犯関係。
爆音で目が覚めた。

このアパート、古い上に、フローリングなので、どんなに足を忍ばせてもギシギシと鳴る。ドアをあければキィーと言い、ノブを回せばギョギョギョと叫ぶ。

クラシックな生活音とともに、そこかしこで歴史の重みが可聴音域外のウーハーを効かせてる、そんなアパートですが、こんな爆音は初耳。

なんだなんだと思ってドアを開けると、そこにはドデカイ掃除機を抱えたルームメイトのRが。

それで気がついた。

今日から彼女のボーイフレンドが来るのだった。日程は1週間かそこら。よく聞いてなかったので覚えてませんが。

ここに来て1ヶ月近くが経とうとしてますが、掃除をしてる彼女を見たのは初めて。てかこの家に掃除機があることすら知らなかったよ。どこに隠してたんだ。そして、なんで俺は今まで埃だらけの部屋で起居してたんだ。

以前も書きましたが、私のルームメイトは結構ルーズ。シンクに食べた食器が死んでいるのを見ることは日常。生ゴミ入れの口が閉まらず、緑色の口臭が漏れているのを発見するのも珍しくありません。

私を個人的に知ってる人であれば、私の「片付けられなさ」も良くご存知でしょうが、そんな私が掃除したくなるくらいのレベル。その緩さはなんとなく想像がつくかも知れません。

まぁ、その適当っぷりが居心地の良さでもあるので、別に文句を言ってるわけじゃありません。本当に人柄は良いですしね。

そんな彼女も、ボーイフレンドが来るとなると、やはり一念発起、片付けとかするのですな。

恋って面白いもんだ、とか思いつつシャワーに入り、バスルームの扉を開けると、なんだか人影が目の前に。

うお、っと思って見てみると、バスルームに面した廊下の壁に巨大なオブジェが。1.5m四方の額縁から、30cmほど半身を乗り出したような造りになってるその姿はちょっと異様。なんなんだこれは。こんなもんあったっけ?

忙しそうに掃除をしているRに尋ねると、前から飾ろうと思ってたとのこと。へえ。「いいデザインでしょう?」へえへえ。

リビングに行くと、そこの壁にも途方も無い大きさのリトグラフ風の壁画が掛かってます。
「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーンのポスターを模したもののようです。どこにあったんだこんなもん。

そしてリビングのコーヒーテーブルの下には真新しいカーペットが。
確か昨日までは何も敷いてなかったような。

て。おお、これは以前、部屋を借りる前に送ってもらった写真に写っていたやつだ。住み始めたときに、何か違和感を感じていたが、これが無かったのね。この間違い探しはおじさん気がつかなかったよ。

ほうほうと思いながらソファーに座ると、その横には大きな花瓶と観葉植物まで。

山積みだった郵便物も全て姿を消しています。

当然、シンクもピカピカ。いつもは方々に散らかっていたキッチンペーパーの残骸も、コーヒーを飲むたびに使われては放置されてたスプーンもどこかに。

俺が住み始めて、今日が一番奇麗になってる。

しかも、殺風景だった部屋が、微妙にアーティスティックな薫りすら漂わせている。

少なくともそういう努力は感じ取れる。

日頃は、結構緩い生活態度の彼女も、やっぱりボーイフレンドが来るとなると気合が入るんですね。

俺が来たときはそんな歓迎ムードは全く無か・・・いや、まあそんなことを言うのは野暮だ。

すると、どこからかポコポコと太鼓の音が。

見ると、小さい民族楽器風の太鼓を抱えたRが、リズムを刻みながら地下室からの階段を上ってきました。

「どうしたのそれ?」

「これはね、ネパールの民族楽器なのよ。有名な。」

「へー太鼓やるとは知らなかった」

「いや、全然やらないけど、彼が音楽好きだから。歓迎の証みたいなもの」

いまひとつ良く分からないが、まぁよしとしよう。意気込みは買うよ。

家中を忙しく動き回る彼女を残し、その日一日を学校で過ごした私。

真夜中近く、家に帰るとボーイフレンドが到着していたらしく、彼女の部屋からは楽しそうな笑い声が聞えてきます。

なんとなく妻のことを考えながら、コーヒーを入れようと台所に行くと、そこには地獄。

食べ散らかした食器、料理につかったフライパンが弁慶の刀狩りのように、シンクから突き出して汚れた油をたらしてます。

床にも塩だか砂糖だか、粉末状のものが散っており、きっと何かが入ってたビニール袋も拾われることなく、恨めしげにこちらを見つめてたり。

圧巻だったのは飲み残したティーカップの数。ひい、ふう、みい・・・11個!

11人いる!って、萩尾望都か。

他にもゲストが来るとは聞いてません。1日家に居ただけで、君ら一体、何杯飲んだんだ。てか飲むたびに新しいの使うな。

その数を証明するように、シンクの脇には、沢山の濡れたティーバッグが、溺死した鼠のように転々とその屍をさらしています。大量虐殺。あぁミッキーなんでこんな姿に。

朝のピカピカ台無し。

なんかRのイメージ戦略が心配になってきた。

武道の試合が一礼に始まり、一礼に終わるように、後片付けがきちんとされてないと、なんつーかその人の清潔さレベルもバレるんじゃないでしょうか。

私も出来ないからこそ、出来ない人の性格は良く分かる。そう、ボクは頑張っても出来ない子。

常日頃、履いてた靴下を丸めて馬糞状にしたまま放置し、妻に6年間、叱られ続けても直らない私はそう考えます。母親の分も入れたら30年以上、直らないものは直らない。

これから一週間(だっけか)、どれくらいRが頑張れるのかは分かりませんが、彼女の健闘をを祈りたいと思います。

というわけで、彼女の頑張りに多少なりとも貢献しようと、私は彼らの分を片付けてベッドに入った。

ではまた。
【2007/10/21 09:51】 | エヴァンストンで一人 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
気に障る。
exciteからFC2ブログに移って随分経ちましたが、基本的には満足しています。

自由度がやけに高いのと、いつでも軽い。また、某ブログサービスのように頻繁にメンテナンスが入るわけでもないので、文句のつける隙もございません。

が、たまに気になることが。

それは、知らないうちに機能が増えてること。

もちろん、知らないうちに機能が減ってるよりは、増えてるほうが良いわけです。

そもそも日常的品質改善活動というのは世界に誇る日本の伝統芸ですからね。

ただ、その機能を使う、使わないの選択くらいは事前にさせてもらっても良いんじゃないかと。

たとえば、ここ数ヶ月ブログのエントリ欄の下についてる「拍手」ボタン。

これもいつの間にか増えてました。

昔はFC2ブログか何かのリンクボタンじゃなかったっけ?

なんで知らないうちに拍手を求めてんの?俺。

「拍手~!」っ受け手に要求するのは、司会者が言うべき台詞であって、自分で「拍手」を要求するのはせいぜい漫才師くらいでしょう。

しかもそれだって舞台に上がるときの賑やかしであって、ネタが終わってから自分で拍手を要求する人はあんまりいないと思うんですが。どうか。

いやもちろん、面白いと思ってもらえたのか、たまに押してもらったりしてるのを発見すると、そりゃあ悪い気はしないので、ついついそのままにしてるのですが、何と言うか、いまだに気恥ずかしさが拭えない。

そして今日、また別の機能が追加されているのを発見。いつ付いたのかも分かりませんが。

左のバー、ピンポンゲームの下あたり。

友達申請フォーム

この人と友達になる

いやいやいや。だから勝手なことすんなと。

しかも何だその「友達になるには申請を求める」って言う居丈高な態度は。何様ですか私は。

そもそも、友達っていうのはそう言うもんじゃないだろ。違いますか。

なんというか勝手に自己アピールを始められるのが気に障ります。

なんでこんな小さなことを気にするんだろう。

ちょっと省みてみる。

・・・それはきっと、ここ最近、学校と家との往復ばかりで、妻とルームメイトくらいとしか会話をしない生活を続けているからなのかも知れません。

・・・べ、べつに寂しいなんて言ってないからね!

などとツンデレ風で終えてみたり。

結論はない。

ではまた。
【2007/10/19 17:40】 | エヴァンストンで一人 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ミッドナイト・サバイバー
以前住んでいたところは、ダウンタウンのど真ん中でした。

その割りに家賃が比較的安く、治安がとても良いところでした。

深夜だろうが、なんだろうが、一人歩きもなんのその。

そして、ただいまはダウンタウンと学校のあるエヴァンストンの、丁度真ん中あたりに住んでます。

治安が良いのか悪いのか、いまひとつ良く分かりません。

人種比率としてはかなり黒人が多いですが、白人も見ます。ヒスパニックは若干。アジア人なんか目にしたことがありません。

まあ人種だけじゃ分かりませんしね。

ルームメイトに聞くと、「深夜のとんでも無い時間に、人気の無い袋小路にでも行かない限り安全」とのことでした。

最初、これを聞いたとき、

「そもそも人気のない袋小路で、一体誰に襲われるんだろう」

などと平和ボケ日本人としては思ってしまったわけですが。誰かが潜んでるかも知れないし、そもそも行き止まりだから逃げ場も無いわけで。

まぁ普通に生活していれば、ほとんどの場合、大通りしか歩かないで済むところなので、これまでのところ身の危険を感じたことはありません。

たまに、深夜、建物の間の細い道にずーっとアイドリングしてる車があったりして、想像力が悪いほうに刺激されたりする程度。

また、本当にときどきですが、車のボンネットに、仲良く並んで手をつかされた黒人の少年たちが数人、おまわりさんにポンポンと身体中を叩かれていたりするのを見る程度です。

とは言っても、やっぱり「ここは何だろう。得体が知れない」というスポットがありまして。

家から学校に電車で行くときに通る道なのですが、そこの店には四六時中、数人から、多いときは10人を越す黒人さんがたむろしてます。

年齢も格好もまちまちで、一体どういう仕事をしてるのか見当もつきません。

昼間はそれ以外の人通りも多いので、まだ良いのですが、夜10時を過ぎたあたりで一人でそこを歩いてて、前方15mくらい先に黒人の小集団を目にするとちょっと慄いてしまうことも。

いや別に、人種差別をするわけじゃありませんが、中国の故事で言うところの「暗闇でサンコン」、やっぱり怖いものは怖い。ドンコールミーレイシスト。

つい、いざという時用に、鍵束を鍵の先端が出るように握り締めたり、いやいや、好戦的になってどうすると反省し、20ドルをすぐ出せるようにしておいたりと、なんだか挙動不審な私。

なるべく、その道は遅くなってからは通らないようにしてましたが、ここのところは忙しく、そうも行かなかったので、何度か、緊張でお尻の穴がむず痒くなるような経験をしていました。

こんな生活は、あんまり精神衛生上良くないので、いっそもう少し調べてみよう。

そう思い、昼間の時間にその店をチェックしてみました。

いままでは周囲の逃げ道確認と、前方の黒人さんにしか注意がいかず、そもそも何をあつかってる店かも知らなかったので。

きっとよく素性の分からない店か、汚い酒屋とかに違いない。

そう思いながら、いつもどおりその道にたむろす黒人さん達を迂回するように歩き、店の全景を確認しました。


アメリカンコミックスとキャラクターのフィギュア、カードゲームなどを扱ってるお店でした。



オタクかよ!



猛烈に親近感が沸いてきましたよ。

ではまた。
【2007/10/15 16:33】 | エヴァンストンで一人 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
便りが無いのは良い便り。多分。
早いもので、妻がシアトルで働き始めて1ヶ月と少し経ちました。

携帯電話で話す毎日ですが、日々、朝から晩まで忙しくしているそうです。

ここ1・2週間は、妻が担当のトレーニンプロジェクトが開催されているということで、なにやら大変そう。

別段日本人としての強み(ってそれが何なのかはさておいて)が使えるようなポジションでもないのに、アメリカで働くって言うのはどういうものなのか想像もできません。

私なんざ、日本語使ってても、仕事が出来たとは言いがたいのに、英語でねぇ・・・。コントにしかならない予感。

最近妻もめっきりブログを更新しなくなったので、なんとなくご報告まで。

別居生活が続いてますが、二人とも元気でやっております。

ではまた。
【2007/10/14 00:52】 | エヴァンストンで一人 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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