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ジェフリー・ディーヴァーのサイン会に参加したこと。(2010年版)
この件についていい加減更新しなければ。

と言う訳で、年中行事となった例の件、今年も行って参りました。

そう、年中行事と言えばあれでございます。ジェフリー・ディーヴァーのサイン会。

ちなみに過去のエントリはこんな感じでございます。



2006年
ジェフリー・デイーヴァーのサイン会に参加したこと。

2008年
ディーバーのサイン会に参加したこと(心の準備偏) 
ディーバーのサイン会に参加したこと(本編)

2009年
ジェフリー・ディーヴァーのサイン会&朗読会に参加したこと。(前段)
ジェフリー・ディーヴァーのサイン会&朗読会で見聞きしたこと。(本編)




私がどれくらいディーヴァーが好きかとか、そもそもディーヴァーがどんな人かってな説明は省きます。
先月、リンカーン・ライムの最新刊"The Burning Wire"が発売されたので、そのサイン会&トークイベントに参加してきました。

The Burning Wire


場所は昨年同様、Third Place Booksです。

本当にこの書店は大好き。もう少し近ければ日参したいくらいです。ってこれ去年も書いたな。

勝手知ったる書店を通り抜け、サイン会会場へ。今回は最前列のど真ん中に座ります。
周囲を見回すと、用意された席はほぼ満席。40人くらいでしょうか。年齢層は20-50代まで色々。ほぼ全てが白人で、アジア人は私以外は一人くらいしかいません。これも去年と同様。

あっという間に時間がきて、書店員さんによるアナウンスの後、拍手に迎えられディーヴァーが登場。

まずはディーヴァー自身による、最新作"The Burning Wire"の紹介。

"The Broken Window"、"Roadside Crosses"とインターネット絡みのテーマが続いたディーヴァーですが、今回はもっと身近な「電気」がテーマになっています。
実際、作中でも同様の説明がありますが、電気を水に例えて、犯人がどのようにして犯行に及ぶのか、また私たちの身の回りにある電気がどれくらい恐ろしいものに変わるかについて、色々説明をしてくれました。
ちなみに普通の電球一つ点けてる電気だけで、十分殺傷能力があるなんてこと、知識では知ってるつもりでしたがディーヴァーに言われるとなんだか恐ろしく感じてしまいます(笑)。

そして作品の説明が終了する合図は去年も聞いたこんな台詞。

「そして物語はサプライズエンディング・・・に次ぐサプライズエンディング。と思いきや更なるサプライズエンディング・・・そしてもう一度サプライズ(笑)」

その後は、今後の刊行予定について。ここら辺はディーヴァーのウェブサイトに載ってる情報と同じです。

まず今年の11月に"Edge"。これはパーソナルセキュリティーの専門家を主人公にいしたスタンドアローン作品でです。あまり知られていない職業をテーマにした時のディーヴァーにハズレ無し、なのでこれは期待したいところ。
そしてこれは一部でニュースにもなってましたが、来年の5月にはジェフリー・ディーヴァーが手がける、ジェームズ・ボンドの最新作が刊行されます。
タイトルその他一切不明で、"Project X"と言う名前だけが知られています。
ディーヴァーが仄めかした感じからすると、どうやら舞台は現代にして、登場人物を全員若返らせるようです。
主役のボンドも映画版のキャラクターよりも複雑な内面をもつ、イアン・フレミングの原作に近い形になるっぽい模様。

とはいえ、私は恥ずかしながらイアン・フレミングの作品をほとんど読んだことがないので、それがどんなものになるか想像もつきません。でもどんな作品になるか楽しみです。

そして再来年にはキャサリン・ダンスの新作、リンカーン・ライムは2013年になるってことみたいです。もう随分先まで決まってますね。

アナウンスが終わり、次に具体的なトークイベントに入っていくわけですが、そこでディーヴァーはこう言いました。

「こういうイベントだと作家は大体自身の作品を朗読するわけですが、私はそういうのはどうも苦手です。もう一度お金を貰わなきゃいけない気になるものでね(笑)」

・・・と、これまた去年聞いた台詞。前回はこの後、ディーヴァーの「日記」と称するものの朗読会になったわけですが、ひょっとしたら今年も同じ演目(笑)なのでしょうか。まぁ面白かったから良いけど。

と思っていると、ディーバーが続けます。

「というわけで、今回は皆さんと一緒に作品を作っていこうと思います。」

え?

そんな出だしで始まった約30分のトークセッション。

ディーヴァーは作品を書き上げてバケーションを取っている6月1日をスタートとして、翌年の5月に新刊を出すという前提で、具体的な作品執筆の流れをひとつひとつ話してくれました。

ディーヴァーの作家としての心得、戦略論から始まり、アイデアの思いつき方、アウトラインの組み立て方とその試行錯誤、サプライズエンディングとそのサプライズエンディグのそのまたサプライズエンディングの構築方法、そして原稿執筆後のリライトまでを具体的に、そしてユーモアたっぷりに紹介してくれました。

これが本っ当に面白かった。

ひょっとしたらディーバーが今年来日した際に、サイン会で披露する可能性もあるので細部は書きませんが、デイーヴァーのファンとして、このセッションはとても興味深かったです。
実際の創作にかかる期間とともに、ディーヴァーの執筆の流れが良く分かりました。
いや本当にこんなことやってたら、執筆にフルタイムで1年かかっても不思議じゃありません。

そしてディーヴァーの作風からはちょっと思いつかないのですが、ディーヴァーのトークは本当にユーモアに溢れており、会場からは途切れることなく笑い声が起こりました。

ほんの一部だけネタバレをすると、

例えば、アウトラインを書き留めるノートの文章(と称するもの)を読み上げてると、いつの間にかディーヴァーの本をぱくったとある有名TVドラマへの恨みが紛れ込んでしまうとか。

アイデアに行き詰まり七転八倒したり、とあるプロットが無理だと分かって3ヶ月の努力が無駄になったり。

またはサプライズエンディングのアイデアを怒涛の勢いで展開していくあたりなんて、ディーヴァーによるセルフパロディみたいで、つい「あーそれはウォッチメーカー!」「あーそれはエンプティチェアだ!」と聞きながら笑ってしまいました。

最後のリライトのフェーズで読み上げられる、リライト前後の文章の違いなんて、私の横にいた男性は涙を流して笑ってるほど。

難しいかもしれませんが、是非日本のサイン会でもやると良いのになぁ、とか思います。

その後、質問タイムに。

えーと、全部の質疑応答について書こうと思いましたが、やっぱり今年の日本におけるサイン会のことを考えて割愛します。

ただ、私がした質問と答えだけは書いておこう。

Q.ディーヴァーさんは作品の執筆時、アウトラインだけで8ヶ月かけると聞いてますが、実際のリライトにはどれくらいかかってますか?また、今までで一番大変だった作品は何でしょうか?

ちなみにこれは、事前にmixiのディーヴァーコミュニティで募集した質問です。

A.アウトラインで8ヶ月。原稿執筆に2ヶ月。そしてその編集に2ヶ月かけてます。そして一番執筆に時間がかかったのは、間違いなく「獣たちの庭園」"Garden of Beasts"でしょうね。

Q.去年日本に来ると言っていらっしゃいませんでしたが、今年は来ますよね?具体的にはいつでしょう?

A.一応11月を予定してます。日程はまだ未定ですが、多分11月1日から10日までの間じゃないかと思ってます。

ということです。

その他の人がした質問で面白いネタもありましたが、それは実際にサイン会のときに聞かれると良いのではないでしょうか。
例えば・・・「アンジェリーナ・ジョリー」についてなんか聞くとちょっと面白いエピソードが聞けるかもしれません。詳細は言いませんが。

質問タイムも終了。席を片付けた後はサイン会。

実は今回、私はとある目的を持ってこの場に参加していました。

というのは、日本でも最近騒がれている電子書籍ブームにおいて、これからのサイン会というものも変化していく必要があるのではないかと言うことを思っており、それについての私なりの回答を実践しようと思っていたのです。

列で待ちながら、ちょっとドキドキが高まる私。

流石に4回もサイン会に来てるせいか、私の顔を見たディーヴァーは「Hello! Friend! 娘さんは元気かな?」と言ってくれました。ちょっと嬉しい。うひひ。

購入済みのハードカバーにサインをしてもらったあと、おずおずと口を開いた私。

「あのー・・・僕のKindleにもサインしてもらえないでしょうか?」

これが私なりの電子書籍時代のサイン会への回答。アホですかそうですか。

ディーヴァー、「ふふっ」と笑ったあと、喜んでサインをしてくれました。

優しいディーヴァー

内心は引いてるかも知れませんが(笑)

こんな感じ。

サイン入りキンドル

ちなみにディーヴァーはサインをしながら、「あー君の名前は入れないほうが良いかな?そうすれば、なんだ。次に新しいのを買ったときなんかに・・・」

いえいえ。e-bayで売ったりしませんから。

というわけで、いい加減長くなったのでここらへんで終わりますが、今年のサイン会、去年よりも更に素敵なひと時を過ごすことができました。良い記念品も出来ましたし。

来年もいくぜ。

ではまた。

※ディーヴァーの来日予定を間違えて10月とか書いてました。すみません。11月ですね。>cyberbabe様
【2010/07/19 01:32】 | 読書関連 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
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コメント
この記事のアップ、待ち遠しかったです。

今10月1日から10日間休みを取ろうか、それともJDの日程が決定してサイン会当日に病気になって仕事を休むか悩んでいます。

多分後者・・・・。
【2010/07/20 03:45】 URL | cyberbabe #1Sembxyo[ 編集] | page top↑
サイン会……
詳細なレポートありがとうございました。
11月の来日を首を長くして待ちます。
あの名調子を,今度は日本で聞きたいものです。
そして,質疑応答(あれば)でいろいろと聞いてみたいです!
【2010/07/20 10:50】 URL | 佐藤道博 #M96/kIZA[ 編集] | page top↑
Re: タイトルなし
>cyberbabe様

毎年この件については更新が送れてしまいがちで、申し訳ありませんでした。
JDは今年も良い人でした。なんとか日本に行ってくれることを祈っております。
また、cyberbabeさんも見事(?)病欠が果たせますように・・・。
【2010/07/22 11:04】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
Re: サイン会……
>佐藤道博様

コメント有難うございました。また質問の件ではお世話になりました。
ディーヴァーは常々「自分のために作品を書くという作家を信用しない。私は常に読者のために書いている」
と言うくらいファンサービスの職人なので、きっと日本でのサイン会も面白いものになると思います。
また何か素敵な質問をぶつけてみて下さいまし。
【2010/07/22 11:12】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
はじめまして
はじめまして、mixiから飛んで来ました。
私はミステリや刑事小説が大好きなのですが、邦訳の文章がどうしてもニガテです。
ディーヴァーさんは憧れの作家さんの一人ですが、
英語が不得意なので、原書を読めるようになるまではまだ時間が掛かりそうです(T_T)
なんとか楽しみながら簡単な本を読んでディーヴァーさんにたどり着きたいです♩
今はA WALK TO REMEMBERを読んでいます。
サイン会の様子レポート有難うございます!
やっぱり小説って時間がかかるものなんですね。はじめてのコメントで長々と申し訳有りません。これからよろしくお願いします。
【2010/07/31 04:39】 URL | マリコ #-[ 編集] | page top↑
Re: はじめまして
>マキコさん

こんにちは。わざわざmixiからお越し頂き有難うございました。
翻訳体は結構人を選びますよね。訳者の方によって随分違いは出てきますが。
訳者によって、本来の作品の面白さを無くしてしまう人もいますし、逆に原作以上の出来になることもあるので、
本当に難しい仕事だと思います。

原書を読むという点で言えば、ディーヴァーは専門用語がやや多いので、最初とっつき難いところもありますが、英文自体は非常に平易ですし、(法科学などの)専門用語も一旦覚えてしまえば結構繰り返し(笑)になるので、大丈夫だと思います。

あとはなにより、どんでん返しが多いってのは、英語で読み続けようという興味を引っ張ってくれる強力なモティベーションになるので、そういう意味でもディーヴァーはお勧めです。

私が初めて原書で読んだうちの一冊がディーヴァーの「The Empty Chair」でした。(もう一冊はウィングフィールドの「Night Frost」)

マキコさんも是非いつか原書に挑戦してみて下さい。

サイン会のレポートも楽しんで頂けたようで嬉しいです。毎年書いてる甲斐があります(笑)

ではまた。
【2010/08/02 13:03】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
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