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アメリカ人と靴
plz take off your shoes


今回も靴ネタ。

大学院に通っているとき、チームプロジェクトの打ち合わせでクラスメイトの家に行く機会が度々ありました。

靴を履いてそのままどうぞ、という家もあれば、玄関先に靴が並べてあり、入る人も靴を脱ぐべきなんだろうなと思わせる家もあり。

でも基本的に「靴、どうすれば良いかな?」と尋ねるのは変わらない。

ところが、たまに、「え?」と思わされる返答をされることがあります。

というのは、「どっちでも居心地が良い方で良いよ」という返答があるので。

いや日本人だからね、そりゃ脱ぐさ!ってんで元気良く靴下になったものの、盲点だったのは、後から来る人の中には「靴を履いてるほうが楽チン」という人もいたわけで。

ある時なんかは、気が付けばそこの家の人+私だけ靴下、残りは全員靴を履きっぱという、当初の思惑とは別に、大変居心地が悪い状況になったこともありました。

私の限られた経験で言えば、最近ではアメリカ人でも家で靴を脱ぐという人が増えている印象を受けます。

が、その一方で、屋内で靴を脱ぐということにどうしても抵抗がある人もいるようで。

ひょっとしたら、ここ数年は特にその習慣が変わっていく過渡期にあるのかも知れません。

こないだのエントリを書きながら、そんなことを思っていたら、丁度アメリカ人と靴について、面白いエントリを発見したのでご紹介することにします。

そのブログというのは、"Miss Conducts's blog Mind Over Manners"というもので、筆者はボストングローブ紙でマナーについてのコラムを書き、本も出しているというRobin Abrahams。

このブログでもマナーについてのちょっとしたエッセイを書いてたり、次回のコラムに向けて読者からの意見を求めてたりするのですが、彼女が挙げているテーマだけでも面白い。

例えば、

・友達のブログを読むのは義務?

・レイオフされた友人や家族にどう接すれば良いか?

という具合。

こういう問題に関する悩みは国が変わっても同じですな。

ちなみに、特に後者は最近特に気になる話題らしく、このコラムニストもこの件でニュース番組にゲスト出演しているようです。

とにかく、こういったお題に対して、読者が様々なコメントを書き込み、後日彼女がまとめをしたり、しなかったりしています。

んで、靴について先日読者に提示されたのが、こんな質問。

タイトルは"To Shoe or not to shoe"。

あなたがホームパーティーをするとして、訪れたゲストに靴を脱いでもらうようお願いするのは失礼か?

このエントリ、どうやらアメリカ人の価値観を随分と刺激したらしく、コメント欄は大論争。

他のエントリに対するコメントは精々10数個なのに比べ、今日時点で130個のコメントが入っています。

全部のコメントを紹介するのはかなり面倒くさいのでやめますが、これを読むとアメリカでも依然、「どうしても靴は履いていたい!」という人が根強く存在するのが分かります。

というのは、上記の問いに対して、「それは失礼だ」と答えるコメントが結構あるので。

いくつかのコメントを紹介すると、こんな感じ。

(※以降のコメントの中には意訳/要約したり、複数のコメントをまとめてるのもあります。誤訳があったらお許しを。)

・私達は家では靴を脱ぐけど、ゲストにそれを要求するのはちょっとやりすぎだと思う。

やりすぎですかそうですか。

・たとえどんな状況であっても、ゲストに靴を脱ぐように言うのは信じられないくらい無礼だ。

信じられないくらい無礼。incredibly rudeですってよ奥様。例外は認めないんですって。

「靴を脱ぎたくない/脱がない派」の方々の理由は様々。

・靴も服装の一部だから。

こういうのは結構多い。

まぁね。分からなくはない。確かに日本と違って、きちっとした形のホームパーティーなんかもあるこちらの国では、着飾ったドレスだけど足元はストッキング、タキシードだけど足は靴下、ってのは居心地が悪いのかもしれません。実際、

・カジュアルな時だったら、靴を脱ぐようにお願いしてもいいけど、パーティーでそれをやったら失礼。

というのは根強い気持ちのようで。そういえばSex and the Cityにも似たようなエピソードがありましたっけ。うろ覚えだけど。

他にも、

・自分の意思に反して、靴下、ストッキング、つま先などを露出させられるべきじゃない。足というのはプライベートな事柄だから。

という、日本人とアメリカ人の足先に関する価値観というか羞恥心の違いを考えさせられるものも。

・家の中で靴を履くって言うのは、衛生的な問題もそうだけど、安全上の問題。失くした針やガラスの欠片、こぼれた冷たいジャムを踏んづたりするのが嫌。
 
という、価値観とか羞恥心どころか、衛生観念としてこちらの理解の範疇を超えたコメントもあったりします。

あと、これまた結構多い意見としては、

・どうせパーティーやったら掃除しなきゃいけないんだから、靴の汚れくらい気にするな。

というものや、似たようなものとして、

・友達との楽しい時間と、自分の家の中の清潔さのどっちが大切なんだ!

みたいのもありました。段々極論じみてきたな。

あと、妙にイメージとしての「アメリカ人」らしいと思ったのが、こんなの。

・礼儀正しく『お履物、脱いで頂いけますか?』と聞くのは全くもって失礼に当たらない。同様に、『いえ、履いているほうが良いので」とこれまた礼儀正しく答えるのも、問題にならない。

いや、問題になるだろ。喧嘩になるぞ。

まぁこんなコメントは極々少数派でしたが。

あと、これまた日本人の感性からして、別の意味からぎょっとさせられたのはこういうコメント。

・脱ぐように言うというのはゲストに対して100%の歓迎をしてるわけじゃないのよ、ってメッセージを与えがちだと思う。

・脱ぐように頼んだり、期待したり、ほのめかしたりするのすらとても失礼だ。実際、私は「家では靴を脱いで欲しい」というルールがある家からの招待を断った。歓迎されてない気がする。

たかだか「靴を脱いでもらえる?」と言われただけで傷つく人も結構いるようで。これは驚き。

他にも、

・足が凄まじく臭い人がいるがどうする?

とか、

・靴下に穴が開いてたらどうする?

と言った意見も散見されますが、それに対して

・足の臭いは消臭剤とか使ってみろ

・靴下に穴が開いてたら・・・?そんなもの履くな。捨てろ。

という的確なツッコミが入ってて笑いました。

もちろん、コメント欄全てがこんな「俺は靴を脱ぎたくないのだ!」で占められているのではなく、そもそもアジアやイスラム文化では屋内は靴を脱ぐのが当たり前だからそれは尊重する、とか、スリッパがあれば許す、とか、嫌だけど、人の家のルールには従うよ、といった冷静な意見も多くあります。

ただやっぱり「脱ぐよ派」よりも「脱がない/脱ぎたくない派」の方がヒステリックな書き込みが多い印象。

やっぱり自分の長年の習慣というものを変えさせられるというのは、嫌なものなんでしょうね。

当初、「脱がない/脱ぎたくない派」の中には、

・別に田舎に暮らしてるわけじゃないし、そんなに俺の靴底って汚れてないよ?ドアマットできちんと拭くし。衛生上なんか問題あるの?根拠ないでしょ?

というようなコメントもいくつかありましたが、その後、他の読者が、住宅内の埃やチリのうち85%は外で履いていた靴やペットの足から来るということ、環境保護庁(EPA)が鉛被害を防ぐためにも靴は屋外に置いたほうがよいと警告していることなど紹介すると、そう言った声は沈黙しました。

結局は好き嫌いの問題なんですな。

余談ですが、ネットに限らずマナー論争ではありがちだよなぁ、と思ったのがこういうエントリ。

もしあなたが家の中で靴を脱ぐ人だとしても、どうか分かって欲しいのは、人によっては絶対に靴を履いてなきゃいけないってことなんだ。というのは僕は足に障害があって矯正器具をしてるから、裸足で歩くのは苦痛なんだよ。

出ました。こういう議論では必ず出てきますね。

いやもちろん障害を持つ人に配慮するのはどんな時でも重要ですが、こういう一般的なエチケットやマナーの話をしてるときに、特殊な例を持ち出すときりが無いと思うんですがね。

てかそういう人に配慮するのはマナー以前の問題だろうと。

それが極端になった例としては、こんなのも。長いけど引用。

糖尿病患者は、裸足を傷つけたりしないように、家の中では常に靴を履くように訓練されている。
糖尿病患者はたとえ小さな切り傷でも、本人も気づかないうちに、あっという間に、重大な感染症にかかる可能性があるのだ。

そしてその感染症が元で、手足を失うことだってある!

なので、家で靴を履かないっていうのは、誰にでもできる話じゃない。

そしてもしあなたが、ゲストにも家では靴を脱いでもらうという、そんなルールをもっているなら、それは糖尿病患者にとって、あなたをハッピーにするために健康上のリスクを背負うか、本当は言わずに済ませたいことを言うべきか、という選択を迫って、居心地の悪い思いをさせているかもしれないんだ。


パーティーで靴を脱いで貰う話をしてただけのはずなのに、なんだか凄いことになってます。

「ペースメーカーと電車内での携帯電話の使用」に通じる展開ですな。いやちょっと違うか。

延々とコメントを紹介してきましたが、このエントリで役に立ったのは、我が家にとっても今後改善を検討した方が良いかもしれないという項目が分かったこと。

コメントの中には、靴を脱がない/脱ぎたくない派からの、「せめてこんな気遣いがホスト側にあれば」という意見がいくつかありました。要約するとこんな感じ。

・事前に「我が家は靴を脱いでます」とお知らせする。

・座って靴が脱げるスペースを用意する。

・ゲスト用の靴ラック、靴箱などを用意する。

・サイズや柄が色々なスリッパを用意する。


なるほどね。我が家でも気をつけよう。パーティーやる予定なんか無いけど。

まぁ、こんな気遣いをしてもなお、

・誰が履いたか分からんようなスリッパは履きたくない。

とか、

・靴で自分の家の中に入って欲しくないなら、なんでそもそも自宅でパーティーやろうとするんだ。レストランを予約しろ。

という人もいるので、今後もしばらくの間は、アメリカでこの手の議論が尽きることはないのでしょう。

ではまた。

plz plz remove your shoes
【2009/04/27 18:06】 | 日記@シアトル | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<「おあぁーじゃー!」 | ホーム | 靴を脱げ。話はそれからだ。>>
コメント
難しい問題
うちはアメリカ人の夫が言いだして、基本は土足禁止です。夫は私が日本人だからそうしたがると思ったみたいですね。でも土足禁止は家族だけにして、うちにくる人達には好きなようにしてもらってます。日本人だったら多分靴を脱ぎたがるだろうからスリッパを用意するけど、脱がない人に脱いでってお願いすることもないですね。だって、家の中で靴を脱ぐ習慣がない人にはかなり気まずいお願いみたいですし、靴下に穴空いてたら悪いしって思うんです。うちに来てくれる人に気持ちよく過ごしてもらうのが一番大切ですから、うちの習慣を押し付けたくないですね。汚れれば掃除すればいいことですから。でも土足は不衛生だと思いますよ~。犬の糞なんか知らないうちに踏んでますもんね。ケメちゃんがうちにいれば、私も戦うと思います!
【2009/04/30 00:11】 URL | 蓮姫 #J05bfUSs[ 編集] | page top↑
>蓮姫さん

コメント有難うございます。
そうですよね。マナーがからむ問題は本当に難しいと思います。

私が良く理解していなかったのは、本当に靴を脱ぐのが嫌だというアメリカ人が意外に多いのだな、ということです。

でも結局は、どんなマナーやエチケットにもいえることですが、ホストとゲストの両方が同じだけ歩み寄って、楽しい時間が過ごせれば言い訳で、一律に「これが正解だ!」というのは無いんですよね。

ちょっと(いやかなり)違うところもありますが、この議論というか、戦いは「家の中での喫煙は可か?」と同じような感じになっていると思いました。
まあ、煙草と違って、将来的に公共のビル全てが土足厳禁になったりはしないでしょうが、「靴脱ぐ派」は増えていくように思えます。

ではでは。
【2009/04/30 12:04】 URL | twitetta #mQop/nM.[ 編集] | page top↑
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