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シーザーの制裁
文字だらけだと味気ない気がしてきたので、写真を載せてみる。

両親学級のために通っていた近所のコミカレ、その教室で撮った一枚。

子宮の中でさまざまな姿勢をとる、胎児の素敵なイラストが。

胎児百態。いやそんなにいない。
(↑クリックで拡大。)

うちの子はこんな感じで収まってるわけですな。

さて、ここからが続き。

とうとう、帝王切開になる可能性が出てきた。

この時点で妻の子宮口は6~7cm。出産には10cmが必要だそうだが、また3cmほど足りない。

そして時刻は7時。子宮口は1時間につき1cmくらい広がるらしいが、残り時間は2時間ほど。ギリギリか。微妙だ。

別に帝王切開に文句があるわけではない。

私の友人知人でも、帝王切開で元気に複数の子供を生み、素敵な家庭を築いている方は沢山いるし、自然分娩じゃなきゃ嫌だという気持ちもない。

どんな形であれ、母子に負担が掛からないなら、それが何より。極端な話、シーモンキーのように種を水槽に入れて子供ができるなら、そっちの方が良いとすら思う。

ただ、これだけ長いこと苦しんだ妻が、突然の帝王切開という展開にストレスを感じるのではないか、ということだけが心配だった。

そして、きっと被害妄想なのだが、「何時までに間に合わなかったら帝王切開」という進み方が、どうも病院の都合優先のような気がしてしまい、それが気に食わない。まぁ破水している以上、仕方の無いことなのかも知れないけれど。

回診に来た看護師に、無理は承知で意見を求める。このままいくと、どれくらいの可能性で帝王切開になると思う?

「んー。あくまで決めるのは先生だけど、私の経験だとフィフティー・フィフティーってとこかしら」

50%。意外に高いな。

ベッドに横たわることに疲れきった妻は不安そう。そりゃそうだ。

「たとえc-sanctionになっても大丈夫だよ」

そんな言葉しかかけることが出来ない。ちなみにc-sanctionとは英語で帝王切開の意。cはCaesareanの略。シーザーがこの方法で生まれたことから、「帝王」切開と呼ばれるそうで。

「ちなみに、c-sanctionじゃなくて、c-sectionね」

そうでした。c-sanctionじゃシーザーに処罰(sanction)されてしまう。この状況でも私の英語に訂正を入れられるなら、妻は大丈夫か。

ブログにも訂正をしておこう。

というわけで、上に得々と書いている”c-sanctionは英語で帝王切開の意”の部分について、正しくは"c-sectionは英語で帝王切開の意”であると訂正させて頂きます。ご迷惑をおかけしました。

話を戻して。

夫である以上、私もこの出産の当事者であるのだが、本当に私には出来ることが何もない。責任はあるけど、権限はない。いや権限はあるかもしれないが、能力がない。間違って昇進してしまった中間管理職のような気分だ。

客観的に何も貢献できない私は、主観的には少しでも状況にコミットしようと試みる。

椅子を妻のベッドに横付けて、座る。

ディスプレイでは、胎児の心音と、妻の陣痛の強さを表す2本のグラフはひたすらに上下上下を繰り返している。

その下にはハートマークとともに点滅する胎児の心拍数。

150

155

153

150

静かな病室で、ひたすらグラフと数字を見つめ続ける。

子宮口の広がりも大事だが、胎児の位置も重要。子宮の中で、胎児は身体を回転させるようにして骨盤を通り抜け、生まれてくるという。ぐるりんと。

当然、その準備運動によって、胎児の心拍数は上昇。モニターしているグラフと数値にも変化が見られるにしい。

これらの無機的なグラフと数値だけが私達に今後の展望を教えてくれる。ような気がする。

実際、入院したときには138前後だった胎児の心拍数は、今はもう平均で150台。親である私が無力なのにも関わらず、お腹の子供は誰の力も借りず、なんとか世に出ようと頑張っている。

将来、「産んで欲しいと頼んだ訳じゃない!」とか言われたら、「いや。お前、結構頑張ってたよ。知らんだろうけど」と言ってやろう。

154

157

160

155

刻々と変化する数字を見ている私。つい、そこに何かの意味を見つけ出そうとする。

さっき一瞬、170になった。きっとこれはお腹の子供が本気を出し始めたに違いない。近いぞ。

120。きっとこれは子供の動きが激しくて、モニタリングが正しくできなかったに違いない。近いぞ。

数字がどっちに転んでも、より望ましいほうに、つまりは出産が近いほうに解釈する。

これではまるで、パチンコに嵌った人が、ルーレットの数字のどれを見てもリーチ目だと思い、大当たりが近いと信じて大枚をつぎこんでしまう精神構造と同じではないか。そんな場違いな考えが頭に浮かぶ。妻はパチンコ台か。少なくとも、目押しが出来ないのでパチスロではないのは確か。

幸いなことにこのゲームではお金もパッキーカードも必要ではない。必要なのは、そのどちらでも買えない時間だということだけ。

ただひたすら、数字とグラフを眺め続ける。

見つめること1時間。なんだか数値に変化が出てきた。

いつの間にか、心拍数は170台が平均に。心音をモニターするグラフも切れ切れの部分が目立ち始める。胎児の動きが活発になってきたのか。

エピドュラルをたっぷり注入されてるはずの妻が、お腹に違和感を感じ始めていた。

陣痛の強さを表すグラフも、これまでは75を頂点にした山脈だったのが、100の目盛りに触れるのも珍しく無い。

これは良い兆候に違いない。頑張れ頑張れ。

やってきた看護師も、そろそろ出産が近いことは認めるが、帝王切開になるかどうかについてはあくまで先生の判断だとして、確かなことは言わない。

そして、とうとう最終的な判断をおこなうため、麺男医師が登場。

さてどうなることやら。

<次回で終わり>
【2008/04/03 20:09】 | アメリカで産んでみる | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
破水した後って凄く痛いはずなんですけれど・・・
喫煙していた頃はパチンコ大好きだったので、言ってる事がわかる女の私って何かな・・・と思ってみたり。
この記録を、お子さんに見せるのもなかなかいいですよね。
パパらしい・・・って思われますよ、きっと(笑)
【2008/04/13 02:17】 URL | mimi #tMJS4hz.[ 編集] | page top↑
>mimiさん

>破水した後って凄く痛いはずなんですけれど・
そうなんですか。うちの場合は痛そうな様子など、まったくありませんでした。麻酔は凄いですね、本当に。

パチンコの喩えが分かって頂いて嬉しいです。私は付き合い程度でしか行ったことがありませんでしたが、知識がない分、随分と適当な独自理論で打ってました。良いカモですな。

>パパらしい・・・って
どんなパパなんでしょうか(笑) いいのか悪いのか。

でもmimiさんが喫煙者でパチンカー、何だかイメージが変わりました。勝手なことを言ってすみませんが(笑)
【2008/04/14 02:25】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
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