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オーキードーキー!
哀れ、ミクロ菩薩がミクロ経済に苦しむ衆生を救済に来ることはなく、Kelloggの選択授業に出席。

この授業の嬉しいところは、休憩時間が若干長いこと。

一つの授業が3時間あるのだが、1時間30分過ぎたところで一旦休憩が入る二部構成。

私の学部の場合、休憩時間は10分とか15分、酷いときには5分だったりするのだが、この授業は20分ほど休憩が入る。

なので、結構きちんと休憩できたり。

いつもなら休憩時間には売店に行って夜食代わりのピザなりチキンナゲットを頬張るのだが、今日はそのまま教室に居続ける事にした。

他学部の授業というのは何とも慣れないもので、なかなか知り合いができません。

また、Kelloggは数あるMBAプログラムの中でもチームラーニングとでも言うべきものに重きを置いているらしく、学生同士の仲が非常に良い印象があります。

この教室でも、60人近い生徒、全員が互いに友達みたいな感じといえば良いのでしょうか。

そうすると、他学部から来た学生としては、どうしても余所者みないな気分になるわけで。

今ここで、小学校のように「はい仲のいいもの同士でチームになってー!」とか言われたら、間違いなく私一人が取り残されそうな感じ。

そんなことを考えるだけで、ボタボタと音を立て落ちる涙を見つめる、俯き加減の自分が想像できてしまいます。せんせーtwitettaくんが泣いてるー。

まぁ、そこまで孤独感を感じることもないのだけども。

そんなわけで、休憩時間中もPCを開いて、別件のレポートを見直したりしてました。

気づけば、隣に座る中東系の男子学生も、なにやら別のクラスのテキストを開きつつ、レポート用紙に書き込んでます。

彼は少し文章を書き進めるたびに、

「オーキードーキー」

と呟いてます。

「オーキードーキー」英語で綴ると"Okie Dokie"ですが、意味としては"OK"と全く同じ意味です。ちょっと子供っぽい言い回しというか、カジュアルなニュアンスがありますが。

ぱっと思いつくところでは、映画「マトリックス」でキアヌ・リーヴス演じるネオが、超高層ビルから大ジャンプを試みるシーンで言ってました。字幕では「よし」とか「上等だ」とかになってましたが。

隣の彼も、きっと自分で書く内容を良く吟味しつつ、"Okie Dokie"と呟いてるのでしょう。

「オーキードーキー」・・・カリカリカリ。

「オーキードーキー」・・・カリカリカリ。

中東系らしい彫りの深い顔立ち。髭の剃り後も青々としている彼が、眉をしかめながらも「オーキードーキー」と呟く様は、なんだかユーモラスで可愛らしい感じもします。

そんなことを思いながら、PCに視線を戻すと、彼が言いました。

「おーきーどーきー・・・」

「おーきーどーきー・・・」

「とーきーどーきー わたしー なにもしませーん!」

うわ!日本語喋ってたのか!

よくよく見てみると、彼が開いていたテキストは日本語クラスのもので、彼は英作文ならぬ日作文の宿題をしていたのでした。

彼は続けて言います。

「いつもー・・・いつもー」

「いつもーケーキを わたしは たべまーす!」・・・カリカリカリ。

発音上手いな。

しかも丁寧に手書きで日本語を書いてます。

ちょっと文章はぎこちないけど。

「日本語のクラス取ってるんだ?発音上手いね」と話しかけると、彼は真っ白な歯を覗かせて、恥ずかしそうに笑いました。可愛いじゃねえか。

それにしても、MBAの授業だけで大変なハードワークだろうに、日本語の勉強までしてるなんて何て向学心旺盛かつエネルギー満タン。ちょっと感心してしまいました。

「なんか分からないことがあったら、なんでも聞いて」と言うと、彼は言いました。

「おーきーどーきー」

今のはどっちだ。まぁ良いけど。

それから、ちょこちょこと彼に聞かれたり答えたり。

「あのーカズキって知ってる?」

「カズキ?だれそれ?日本人のMBA学生?」

「いや違う。日本の家の母国の。えー。家のメンバー」

「・・・それはひょっとして家族のことか!」

「そーそー!カゾクカゾク」

何だか、日頃自分がアメリカ人相手にやってることを、主客転倒して再現されてる気分。

でも自分の言葉について聞かれるってのは悪い気がしません。

「ライ・・・ライ・・・"Next year"って何て言うんだっけ?」

「来年?」

「それそれ!あー・・・えー・・・どうやって書くんだっけ?」

「書こうか?」と言って、ノートの切れ端に「来年」と書き始める私。

「いや。漢字駄目。ひらがな。ひらがな」

「漢字の方が分かりやすいと思うけど」

「いや。漢字はまだ早い」

そうなんだ。まぁどっちでも良いのだけど。

というわけで、

来年 らいねん

と両方を書いて彼に渡します。

すると、彼は例の、はにかんだような笑顔を見せつつ、私にこう言いました。

「・・・僕の書くひらがなより汚いね」

ちょっと。それって恩を仇。
【2007/11/09 05:41】 | LOC涅槃通信 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
通りすがりです。

くすっと笑えるような、どこか心のあたたまる文章でした(^O^)

文章力のある方だなぁと感心してしまいましたww

また機会がありましたら(^O^)ノシ
【2011/11/24 14:55】 URL | #-[ 編集] | page top↑
>通りすがりさん

コメント有難うございます。すっかり遅くなりまして申し訳ありません。

拙い文章を誉めていただき、嬉しかったです。

また機会がありましたらお立ち寄りを。
【2012/01/25 16:15】 URL | twitetta #mQop/nM.[ 編集] | page top↑
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