英語は相変わらず上達してませんが、日々なんとか生きております。
耳も口も眼も英語脳に支配されることなく、私の言語中枢は相変わらず.jpのドメイン名が付いたまま。My_language_center.jpって感じです。 それでもなんとかなってるのは、結構いい加減に聞き始めたから。 相手の言ってることを一言一句聞き取るんじゃなくて、キーワードだけピックアップして、勝手に意味を再構成するというか、なんというか。 相手の言ってることが、その場のコンテクストから相当はみださない限り、その程度の理解で意外となんとかなったりします。 いや誉められた話じゃないんだけど。 なので、よっぽど大事じゃない時を除き、結構いい加減な返答をしているわけです。 ところが、面白いもので、いったん耳に入ったけど、いまいち理解できなかった文章があとでゆっくり再構成されることがあります。 きちんと再生されるというか、言われた内容が後から追っかけてくるというか。 もちろんそこで理解できた(と思う)内容は、100%正確な内容じゃないかも知れませんが、少なくともあとで「あっそういうことか!」みたいな感じ。 昨日のこと。 いつも使っている図書館の喫茶店に入ったところ、一人の女性がキャンパス内におけるフードサービスのアンケートをやってました。 アンケートの内容は、どれくらいの頻度で外食するかとか、この店のサービスはどんなもんか、などなど。 オーケーオーケー言って、アンケート用紙と鉛筆を受け取り、コーヒーを買って、席を確保してから、回答を書き込む私。 回答し終わり、用紙を渡しにいくと、彼女が言いました。 「アンケートに回答してくれたお礼として、m&m'sのチョコレート1袋とほにゃほにゃふーどうにゅにゅわんだらーがあるんだけど、どっちが良い?」 後半まったく聞き取れてませんが、私の耳には「m&m's のチョコレート1袋」だけが突き刺さってました。 「m&m'sのチョコレートの方が・・・断然良いですっ」 迷い無く断言する私。 もう一つが何にせよ、m&m's に勝てるものなどあるはずが無い。 「オーケー。はいどうぞ」 ・・・カシャリ。 私の手のひらに納まったチョコの袋がもたらす、心地よい感触を味わいながら自分のテーブルに戻ります。 わーいわーい儲けた儲けた。 と、その時に、聞きそびれてた後半部分が再生&再構成、意味を伴って、ようやく私の脳みそに追いつきました。 「m&m's のチョコレート1袋か、あなたの代わりに○○へ$1分の募金が入るのと、どっちが良い?」 えええ?そんな話だったの? なんか気がつかない間に、酷い選択してない、俺? しかも、即座に。 いくらm&m's とはいえ、もしその場できちんと聞き取れてたら、募金を選んでましたよ。私だって。 私がしたことは、世界のどこかで飢える子供からお菓子をぶんどったのと同じことか。 人として間違ってしまった。 さっきまで喜んで握り締めていたm&m'sの袋が、なぜだか今は酷く不潔なものに感じられて。 なんできちんと聞き取らなかったんだろう。 俺の馬鹿。 そんな私のほろ苦い後悔の思いも、m&m'sの美味しさには何の影響もなかった。 さすが、お口で溶けて、手で溶けない。 ではまた。 |
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