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インド人との夜
オヘア空港から、ルームメイトとなるネパール人のアパートに向かう時のこと。

いつもは空港から、ブルーラインを使ってダウンタウンに行って・・・という方法で帰るのだが、今回は疲れていたのでシャトルバスを使うことに。

他に3人ほどいた乗客もすでに降りてしまい、車内は私とインド人の運転の2人っきり。

運転手があまり道を把握していなさそうだったので、運転席のすぐ後ろに座って、道をチェック。

しばらくすると、インド人の運転手が話しかけてきた。

「あなた、学生か?」

私がイヤーイヤー言うと、そのインド人は続けて、

「何を勉強してる?」と聞いてきた。

毎度々々のことだが、私の所属する学部は説明が難しい。教育大学院に属しているのに、内容はビジネスに関することがほとんど。かといって、MBAともまたそのスタンス、アプローチが全然違う。

(追記 MBAと全然違う、と書いたが、正確に言えばMBAでも扱ういくつかの分野に特化している、という方が近い。)

面倒なので、「組織変革論(Organizational Change)」とか「組織行動学(Organizational Behavior)」と答えることにしている。

多分間違いじゃないけど、かといって100%正解でもないのだが。

たまに「で、それってなに?」もう少し突っ込んで聞かれることがあるので、そのときにはこう答えるようにしている。

「個人と、それで構成される組織というものを、どうやったら良い方向に変えていけるか、とか、そのパフォーマンスをあげるにはどうすれば良いかということを、いろんな側面から学んでます」

こんなにスラスラと英語で答えちゃいないが、まぁゴニョゴニョとこんなことを。

相手が眉をひそめて、眉間に?の皺が浮かんだ場合は、にやりと笑って、「えーと。よく分からない?・・・大丈夫、俺もよく分からないから」と答えると、笑ってもらえたり、呆れられたり。

所詮、日常会話においては向こうも本気で知りたいわけじゃないので、これくらいで問題ない。

その夜、シャトルバスの中でインド人に「何を勉強している?」と聞かれたときも、私は気軽に考えていたので、こう答えた。

「組織変革論。個人や組織を変えるにはどうすれば良いかについて学んでます」

「どうやって変えるのか?」

お。さらに突っ込んできた。私の英語力に対する挑戦か。

頭のなかで整理しながら、ゆっくりと答える私。

「色々な方法があって、簡単には答えられないし、私もまだ勉強中なのだけど・・・。大事なのは、個人と組織の学習と内省、あとそれを支えるコミュニケーションかな。あと、それらの土台となる色々なコンセプトやフレームワークがあって、、、どれが効くかというのはケースバイケースだと思うけど。えー」

我ながら若干支離滅裂。事前に準備をしておけば良かった。

すると、インド人はゆっくりと首を振りながら私の話をさえぎり、ため息混じりにこう言い放った。


「知ってるか?人間というのは変わらないよ」


・・・なんであんたに、私の勉強してる内容を真っ向から否定されなきゃいかんのだ。初対面だし、そもそも俺の話はまだ終わってないぞ。

と思ってるうちにインド人が言葉を繋いだ。

「人間、40歳、50歳になって変われると思うか?絶対に変わらない。新しいことも覚えられない。それまで生きてきたやり方を変えることが出来ない」

なんだか変なことになってきた。

反論/修正の言葉は日本語でいくらでも浮かぶが、英語だとなかなか。

「いやね。その人の行動すべてを変えようってんじゃないのですよ。そもそも無理矢理変えるわけでもないし、洗脳を勉強してるわけじゃないので。あーなんて言えば良いかな。たとえば、ある会社が一生懸命、ある目的に向けて努力してるとするじゃない?でも、なかなか社員がついてこない。そういう時にどうすれば良いかというと」

言い終わらないうちに、再度インド人が口を挟む。

「人を動かすのはお金か恐怖だよ」

どんな殺伐とした人生を送ってきたんだあんた。

「いやまぁ。それらで人が動くのはもちろんだけど、それだけじゃないでしょ?お金は非常に強い原動力になるけど、それだけじゃないし、恐怖で人を動かすのも良い面と悪い面があって、必ずしもベストじゃない。たとえば」

「人を動かすのはお金か恐怖だよ。そして人の行動は変えられない。」

だから断言しないでってば。そもそも、その言葉自体が矛盾しているだろう。

あーうー言いながら反論を試みる私。私の言葉を聞いてんのか聞いてないのか、同じことを繰り返すインド人運転手。人は変わらない。動かすにはお金か恐怖。

疲れてんのになんでこんな破目に、と嘆きながら、頑ななそのインド人を見て、こりゃーひょっとしたら人間の行動は変わらないのかも、と私自身が信じそうになったとき、インド人がこう言った。

「ちょっと道が分からなくなったから、地図で確認する」

おいちょっとまて。
【2007/09/25 23:50】 | エヴァンストンで一人 | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
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コメント
運転手さんが道わからないってこと
あるんだー。

お金と恐怖か・・・・・・・・・・

【2007/09/27 10:23】 URL | あんどゅ #-[ 編集] | page top↑
>あんどゅさん

>運転手さんが道わからないってこと
>あるんだー

その晩、友人にその話をしたら、「信じられない!クレームを入れるべきだ!」と言われました。やっぱりそれくらい珍しいことみたい。

>お金と恐怖か・・・・・・・・・・

私の会社経験を振り返ると、前者はともかく、後者は意外と身近に実例があったんではないでし(以下自粛)

ちなみにとある授業で、ある種の職場にとっては恐怖と言うのも立派なモチベーションになると習いました。・・・純粋に効率の面から言えばね。もちろん長続きしないし、健全じゃないんだけど。
(私のリンクにもあるNED-WLTさんならこういうときにソースも提示して追記もしたりできるんでしょうが、出来ないのが私の限界)
【2007/09/27 14:03】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
ご無沙汰しております。
郊外への引越お疲れ様でした。
いやはや、ルームメイトなどがどんな様子かとか興味はつきません。引き続き楽しみにしています。
空港から一人でかえるたび、わけのわからないタクシーのうんちゃんに英語でいろいろ話しかけられ、なんで疲れてんのにこんなめに・・・ということがおおかったのですが、誰にでもふりかかる災難なんですね~。

ところで、空港からそちらの街までシャトルバスがあるんですか?
知らなかった・・・いつもフラットレートでタクシーで出てました。。
【2007/09/28 08:11】 URL | yumiko #-[ 編集] | page top↑
人間,40歳,50歳になって~
本当にその通りだと思います。
世の中いろんな人がいるもので・・・
お互い頑張りましょう
【2007/09/28 08:48】 URL | 村民 #-[ 編集] | page top↑
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2007/09/28 09:51】 | #[ 編集] | page top↑
>yumikoさん

コメントありがとうございます。
こんにちは。いままで運転手で大したトラブルはなく、一度夫婦で乗車拒否をされたくらいなんですがね。。。良くあることなんですか。それは困った。

シャトルバスは本来、Lincoln Parkまでしか行かないみたいだったんですが、住所を言ったら「OK!」と答えたので疑問を持たずに乗りました。運ちゃんが道を間違えたのも、ひょっとしたらそのせいかも知れませんね。。。
【2007/09/28 18:42】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
>村民さん

>人間,40歳,50歳になって~
本当にその通りだと思います。
世の中いろんな人がいるもので・・・

一体何があったのか興味津々ですが、なんか勝手に思い当たる節がなきにしもあらずなので黙っておきます。大変ですね。きっと。

村民さんのご意見については、んー、私もまだ40・50歳じゃないのでなんとも言えませんが、若いころと違って変わることにエネルギーがいるだろうな、ということは推察できます。老いた犬に芸を覚えさせるのは無理ともいいますからね。
ただ、老若男女問わず、自分が変わろうと本当に思わないとどうしようもないのは確かですよね。

とはいえ、今の自分も良く分かってないのに、「自分を変えよう!」と思うのもそれはそれで無駄/はた迷惑なことだと思いますが。
って、話がずれました。
【2007/09/28 18:52】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
>鍵コメさん

インド人医師との会食、大変でしたね。ベジタリアン(だったっんですか、結局?)とはいえ、人格が高潔なわけでも何でもないという好例でしょうか。

ひょっとして、凄く極端な偏食家なだけだったかも知れませんし。

あと、結構、インド人運転手の意見に同意される方が多いので、多分鍵コメにしなくても大丈夫だったと思います(笑)。そうですか深く頷きましたか。人生は厳しいですね。
【2007/09/28 18:58】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
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