昨日の授業は辛かった。いや、いつもの授業も充分大変なのだけど。
どうやら私の所属する学部のディレクターの方針らしいのだが、生徒に極限まで情報を詰込み、処理能力の限界まで追い立てるのが好きらしい。 彼女曰く、最初は沢山の情報と経験でパニックになるけれど、そのうち「あー!」と叫んで 本当かよ。 というわけで、この日の授業。まずは事前のリーディングが尋常ではなかった。 事前に課題となるリーディングをチェックすると、いつもは「6つ7つは当たり前、よかったら後2~3個くらいサービスで付けるけど?」と、大盤振る舞いなリストが並んでいるのだが、この日は3つだけ。おお。良い日だ。 「良かったらこれも読んどく?」と、選択で2つ程付いてはいるが、そんなものを読む気(と体力)はさらさら無い私。ラッキー。今回は一息つけるかも。 気持ちのんびりしながら、課題部分のリーディングを取り出すと。 ズシリ。 なにこれ? 私が悪代官だったら、きっとこれは山吹色の饅頭に違いないとほくそ笑むのだが、どうみても紙の重さ。 リストは短かったが、量が多かった。 萎えそうになる気力を支えつつ、なんとか気分を落ち着けようとページ数を数えてみる。 ちなみにこのページ数を数える作業、予習にはまったく役に立たない作業工程なのだが、ついやってしまう。敵の実態を把握することで心を落ち着けたいと言う欲求の現れなのだろうけれど、却って相手の手強さにやられることもあるので注意が必要。 結局その日のページ数は、150P超。段組がまちまちなので、ちょっと実際のボリュームが表現し難いのだけれど、まぁ大変ですわ。 印象としては、いつもより多いくらい。 うんざりしながら読み始める私。 ここで豆知識。 他の学部は知らないのだけれど、私の学部のリーディング用資料は紙に特殊な材料を練り込んである。インクの乗りを良くするためなのか、ページの光沢を良くする為なのか、よく分からないが、その材料には副作用があり、しばらくページを開いていると、その練り込んだ材料が気化し始め、読み手にある効果をもたらす。 グー。 そう。眠ってしまうのだ。 おそるべし。なんでそんな危険な材料を使うのだ。却って学習の障害になるではないか。何を考えているのだ。こんな危険な材料の使用は法律で取り締まられるべきじゃないのか。一体どんな陰謀が蠢いているのか。 ・・・まぁ全部嘘なんですが、そんな陰謀の存在を疑ってしまう程、眠気を誘うパンチ力を持っているリーディングの数々。後頭部を殴られたくらいの勢いで人事不省に陥ってしまう私。 ・・・ガッ。 殴られた音ではなく、自らのイビキで目を覚ますこと数度。ひたすら読み通そうとするが、気持ちは焦っても読解力が付いて来ない。読解力が付いて来たとおもうと、理解度を置き忘れていることに気付く。くそ。迷子センターはどこですか。 そのうちに「いやいや。理解することが大事なんじゃない。読み通すことに意義があるのだ」などと本末転倒なことを考え始め、しまいには「いやいや読み通すことに意義があるのじゃない。とりあえず目を通すことに意義が」と何が何やら分からなくなる。 結局、20時間近く読み続けても、ゴールに辿り着くこと無く、最後は「目を通すことに意義があるんじゃなくて、授業に出ることに意義があるのだ」と、随分低くなったレベル設定をぶら下げて教室に向かう。 読んだ内容も「あーあーあーなんか聞いたことあるねぇ。それ日本史だっけ?」レベル。理解にはほど遠い。 そんな日に限って神様は厳しい。 授業が始めると、その授業の講師も兼ねているこの学部のディレクターが、この日のメニューを高らかに宣言する。 1.今日のリーディングの中で、4つの視点から、トピックを選び、自分なりまとめる。それぞれトピックを挙げるだけではなくて、選んだ理由もきちんと述べること。(10分) 2.次に各テーブルでそれぞれの意見を発表し、パワーポイントにまとめる。(10分) 3.その後配られたケースを読みつつ、自分なりにメモを取り、チームで議論。(20分) 4.ケースについて、これまで授業で教わったツール、考え方を利用して、そのケースを分析・評価。次にそのケースの主人公がすべき項目、注意すべき点についてチームでまとめ、パワーポイントでまとめて提出。(60分) なにこの過密スケジュール。おもわず笑ってしまった。 そんな毎日です。 本当は後半のケーススタディについても書くつもりでしたが、ちょっと課題のレポートが洒落になってないので、今日はここらへんで。 ではまた。 |
|
| ホーム |
|