8月上旬まで夫婦は互いの実家で暮らすことになりました。
といっても実家同士が非常に近いので、それほど孤独感は感じません。今のところ。
以前、私が寝てた部屋は既に父の書斎となっているため、私はリビングのソファベッドで起居しています。
両親は見違えるほど逞しくなった私の肉体を見て驚き、一ヶ月で少しでも痩せさせようと、毎日の食事の量を制限して頂けるとのこと。明らかに私のマッスルを肥満と間違えてますね。
でも心配ないですよ。息子は至って健康体ですからね。
両親を杞憂を晴らすために、学生時代に愛用した鉄アレイを取り出してしばし振り回してみる。
ほーらブンブンぶんぶん。
あっという間に息があがった。
おう。なんということだ。
オリュンポス12神にも見まごう肉体美の持ち主であるところの私が、こんな小さな鉄の塊二つ満足に振り回せないとは。
おかしい。こんなはずはない。最近新聞読んでなかったけど、地球の重力って増えましたかね?
なんですかこのズボンの脇に乗ってる溶けた餅のようなものは。ワイシャツの裾かしら?でも仕舞えないし。
そしてなんですかこの甲羅のように前にせり出した腹は?失敗亀仙人?前と後ろ間違えちゃったのかしら?でも脱げないし。
いやいや。これらはきっと妻が寝冷えしないように着せてくれた腹巻に違いない。小学校の時にも腹巻脱ぎ忘れて体育の時間に気づいたことがあったし。脱ぎ忘れてたんだよ。5年くらい。
どうやって脱ぐの?脱げないのこれ?うっそーマジ仕様?っていうか脂肪?きゃー。