TWITETTA!

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
The Dark Tower読了
昨日は妻のインターン先の会社のカンパニーピクニックに行って来ました。広大な、という表現では収まりきれないの広さの牧場が貸し切られ、週末の2日間、社員とその家族はそこで無料の食事と清涼飲料水とアルコールを流し込みながら様々なアトラクションで遊んでおりました。
私達夫婦も37度の炎天下の中、氷を帽子に入れて、そのまま被ってうろうろしてましたが、それが無ければ今頃昇天していたかもしれません。いやぁ本当に暑かった。

それはさておき、今回も本の話を。毎度興味の無い方には申し訳ありませんが、お許しあれ。

シアトルに来てからこっち、晴耕雨読ならぬ晴読晴読な毎日を送っておりました。なにせ妻を送るのと家事をする以外それほどすることがないので、大体朝妻を車で送ってから帰り道に近くのスタバに立ち寄り、延々読書をするのが日課となっていた私です。

という訳で、ようやく読み終わった本というのがこちら。

スティーヴン・キングのThe Dark Towerシリーズ最終巻、"The Dark Tower"でございます。

the dark tower


「グリーンマイル」や「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」などの映画の原作者としてスティーヴン・キングの名前をご存知の方は多いと思いますが、このThe Dark Towerシリーズは全7巻、思いついてから書き終わるまで30年以上かかったというキングのライフワークです。

一般的にホラー作家として知られるキングですが、このThe Dark Towerシリーズはファンタジーの意味合いが強く、キング自身がこれは「キング版指輪物語」を目指したというような事をどっかで書いていた通り、確かに他の作品とは色合いがかなり異なります。SF・ダーク・ファンタジーとでも言うのでしょうか。とにかく、そういうのが駄目な人にはちょっと向かないかも知れません。

四巻にあたる「魔道師と水晶球 Wizard and Glass」以降、長らく続編が出ない内に、1999年の自動車事故でスティーブン・キングが重傷を負うなど、一時はこのまま完結しないのではと危ぶまれましたが、2003年からほぼ立て続けに五・六・七巻が出て無事完結しました。大風呂敷広げてグズグズになったりするシリーズ(誰だ栗本薫先生の悪口を言う奴は)が多い中、当初の予定通り、七巻で完結したことをまず喜びたいです。

実はシカゴを出る時あたりに六巻"Song of Susannah"を読み始め、これが終わったら一旦お休みして、Jeffery Deaverの"The Cold Moon"に取りかかろうと思っていたのですが、 "Song of Susannah"があり得ないようなクリフハンガーっぷりで「つづく」となっていたため、我慢出来ずに最終巻に飛びついてしまいました。

The man in black fled across the desert, and the gunslinger followed.
「黒衣の男は飄然と砂漠の彼方に立ち去った。ガンスリンガーはその後を追った」



で始まる第一巻「ガンスリンガー」、私が出会ったのが多分1990年頃、池央耿訳の角川書店版だったと思いますが、それから約20年後、自分がアメリカにいて、最終巻を原書で読み終わるとは思ってもみませんでした。人生って不思議。

そんなわけで第七巻「The Dark Tower」を読み終わりましたが、この巻にて、無事 "最後のガンスリンガー"ことRoland Deschainは暗黒の塔に辿り着きました。そこで、ちゃっちゃっちゃとやるべきことを済ませて世界を救うと、あとは彼のその御一行は、一生幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

・・・となるかとおもいきや。

全然なってません。驚天動地のオチが待ってました。

「なな、なんだこりゃ!」と思わず叫びましたよ私は。スタバで。

誰がこんな結末を予想したでしょうか。

興奮と混乱冷めやらぬまま、思わずAmazonのレビューを読むと、予想通りこの結末については、賛否両論が渦巻いてます。というか、どっちかという否の方が圧倒的。うーむむ。そう来たか。

ネタバレはしたくないので、詳しくは書けませんが、こりゃー怒る人もいるでしょう。

なんせキング自身、あとがきで、「怒りの手紙を送って来ないで下さい。正直言って、私自身もこの結末を本当に気に入ってるわけじゃありませんが、実のところ、これが正しく、唯一のエンディングなのです(意訳)」みたいなことを言ってるくらいです。

私としては、確かに最後の展開には正直度肝を抜かれましたが、少なくともキングが自身の創作力というか、イマジネーションに対してとことん誠実だったということだけは分かりました。

卓越した物語作者キングのことですから、ほとんどの人が満足するような、ハリウッド映画的ハッピーエンドや、おとぎ話のような「めでたしめでたし」的な大団円を書くことも出来たと思いますが、それでは彼自身のWordslingerとしての矜持に背くことになるわけで。たとえそれが大部分の人にとって気に食わない結末だったとしても。

これをあのJ・K・ローリングがハリーポッターでやったら、恐ろしいほどのトラウマとなって全世界の少年少女の心に残るような気がしますが、The Dark Towerを読むようなキングのファンであれば、これはこれとして受け止めなければならないとも言えます。良くも悪くも、これぞキングなのでしょう。そもそもThe Dark Towerシリーズはキング的世界における支柱となっている話ですから、「めでたしめでたし」で終わってはいけないのですよ。きっと。多分。おそらく。

まあ、落ち着いて考えると(当然狙ったんでしょうが)まさに神話的な終わり方だったとも思いますしね。(「なんだこりゃ!」と叫んでおいてなんですが。)

とりあえず、日本でも秋には翻訳が出ると思いますので、その反応も楽しみに待ちたいと思います。さてどうなるか。

最後に、このThe Dark Towerシリーズはその他のキング作品への言及や登場人物の再登場などが多いことでも知られています。少年漫画に詳しい人であれば、永井豪の「バイオレンスジャック」を思い出して頂ければ良いかと。(ってこの例えでどれくらいの人が分かるんだ。)

とにかく、このシリーズ(特に後半五巻以降)を楽しむのであれば、事前に以下のキング作品も読んでおくと良いかも知れません。とは言え、それぞれ関連性の深さに違いがありますので、それだけを期待すると肩すかしをくらうでしょうが・・・。個人的にこれは最低限必須だろうというのだけ太字にしておきます。

呪われた町 'Salem's Lot
スタンド The Stand
タリスマン The Talisman
イット It
ドラゴンの眼 Eyes of the Dragon
不眠症 Insomnia
ローズ・マダー Rose Madder
デスペレーション Desperation
レギュレイターズ The Regulators
骨の袋 Bag of Bones
ブラックハウス Black House
ビュイック8の回想 From a Buick 8
霧 The Mist (「スケルトンクルー1」所収)
アトランティスのこころ Hearts in Atlantis
なにもかもが究極的 Everything's Eventual (「幸運の25セント硬貨」所収)

ではまた。
【2006/07/25 06:54】 | 読書関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<KAETTEKITA! | ホーム | 今夜も眠れない。>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://twitetta.blog39.fc2.com/tb.php/257-5d70bb14
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。