TWITETTA!

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
姪っ子と妖精さん
先週から義姉と姪がシアトルに遊びに来てくれてました。

二人が来るまでは、毎朝妻を送ってから迎えに行くまで、どちらかと言うと淡々とした生活を送っていた私ですが、お陰様で、ここ最近は朝から晩まで本当ににぎやかでした。7歳の姪っ子の成長に目を細めるだけのつもりが、一週間経った今は、精神的に息も絶え絶えです。子供ってすげぇ元気ですね。

その姪っ子ですが、昔から非常に口が達者で、どこで覚えてくるのか偉い難しい言葉(例:~って認識しているんだけど・・・等)を口に出す一方、当たり前ですが、まだまだ子供な面もたらふくあり、人間の面白さを再認識させられることが多く、本当に興味深い観察対象でした。

私の主なミッションは、そんな姪っ子の相手をすることでしたが、妻と義姉が方々のショッピングモールで徘徊するのを横目に見ながら、私達二人は本屋に入り浸ってました。

子供向けの本とは言え、当然全て英語で書かれてるわけで、最初はどこまで小学生が楽しめるものかなと思ってましたが、子供の順応力というか、楽しさを見つける能力というのは大したもので、書いてある内容が分からなくても、挿絵や本の雰囲気を基に、力づくで楽しんでしまいます。

日頃、映画を観たり小説を読んで、簡単に「つまんねぇ」「駄作」「よく出版出来るなこれ」などと吐き捨てがちな自分を戒めたくなりました。

自力で楽しむことのできる姪っ子ですが、やはり、どうしても内容をきちんと理解したい本が出てくると、私を呼んでは、ページを指差して「このページ訳して」とのたまったりします。私もアメリカ滞在1年近くの身、なんとか優雅に訳してあげたいのですが、同時通訳ならぬ同時翻訳なぞは出来ないので、どうしても適当な訳をしてしまいがちです。

先日も、海賊について書かれた本を開いて、姪が私のもとに駆け寄って来ました。

姪「ここ訳して。」

私「あーこれは・・・海賊の決まりについて書いてあるんだね。えーと・・・まずは・・・『この海賊船のルールでは、手に入れた宝物の半分は船長、残りはえーと・・・。みんなで平等に分ける』んだって」

正確には『みんな』ではなく、『漕ぎ手』『砲撃手』『料理長』等と書いてありましたが、一部の単語に自信がないので訳者の都合で割愛しました。

姪「じゃあこっちは?」

私「えーと・・・『海賊船の出発の時刻に乗り遅れたものはムチ打ち40回』だって」

こんな具合に次々と繰り出される質問。広い書店で姪っ子と二人、午後の時間をのんびりと過ごす筈が、急遽、即問即答英文和訳テストとなってます。

しばらく経つと、私もちょっとだるくなってきて、即席翻訳クオリティも段々いい加減になってきます。

姪「じゃあこれは?」

私「んー・・・。『宝物を見つけたらその人のものにして良いんだけど、24時間以内に船長もしくは他のメンバーに発見したということを報告しろ』だって」

姪「・・・さっきさぁ、宝物はまず船長が半分取るって言わなかったっけ?」

私「あー・・・そうだっけ? おかしいな・・・んーまぁ海賊とは言え、大人の世界のことですから、色々あるんじゃないでしょうか。・・・そんな訳で、次のページに行ってもよろしいでしょうか?」

姪よ、不誠実な叔父を許してくれ。

すると、叔父のつたない英語力を見透かしたのか、姪っ子もその内に、あまりの長文は頼まない方が良いと思ったのか、「これは長いから訳さなくていいや」とか言い出しました。

しまった、7歳児に見限られた。

ちなみに、そんな彼女のマイブームは妖精です。小学二年生ですが、妖精の実在を心の底から信じているらしく、妖精について語らせると目をキラキラさせながら熱っぽく喋り倒します。

妖精の羽根はどの蝶の羽根と似ているかとか、靴は何の素材で出来ているとか、妖精の粉にはどんな効果があるかとか、妖精の世界ではこう言うルールがあるとか、この一週間で随分と聞かされました。

姪っ子は大人っぽい口調を聞くことが多いので、私達大人と同じような視線で世界を捉えていると思いきや、彼女の世界には妖精もしっかりと(多分私達と同じくらい確実な存在として)共存しているわけで、子供の心というのは、本当に不思議なものです。

私も昔は同じような気持ちを持っていたのだろうになぁと思うと、なんだか損をしてしまったような気も。

人付き合いがそこそこ上手くできるようになったとか、履歴書の書き方が上手くなったとか、車の運転に恐怖を持たなくなったとか、年をとって出来ることが増えてきたような、日々少しずつ賢くなって来たようなつもりでしたが、妖精を信じることはもう出来そうにありません。子供の頃のように、妖精やサンタやナマハゲの存在を信じることが出来たら、どんな気持ちなんでしょうかねぇ。成長って良いことなんでしょうか。

そんなことも考えさせられた一週間、明日には義姉と姪っ子が帰国します。

最後の晩なので、レストランに夕食を食べに行きました。そこでもつい、姪っ子に妖精の話を振る私。妖精について語り始める姪。すると妻がこう口を挟みました。

妻「あのさぁ・・・。いままで内緒にしてたけど、私も妖精なの」

姪「えぇ!何言ってんの!そんな訳無いじゃん!」

ちなみに彼女の「そんな訳無いじゃん!」には、「本当の妖精は、あなたとは全く違うものとして実在していますから、あなたが妖精である可能性はありません。アナタはおばさん。妖精は妖精ですから」という意味が含まれています。

そんな言葉を受け流し、追撃する妻。

妻「だってY(姪)は妖精のことを知らないでしょう?世間の人は本当のことを知らないで適当なことを言ってるのよ。私が本当の妖精なの」

本気か妻。

姪っ子は自分の大切な存在にケチをつけられたのが堪らないらしく、むきになって反論します。

姪「だって、妖精ってもっと小さくて、羽根が生えてなきゃいけないんだよ!全然違うじゃない!」

妻はにやりと笑うとこう返しました。

妻「いい? 本当はもっと前に告白しようと思ってたけど、私は毎晩、夜になると小さくなって、Yの頭上を羽根を生やして飛んでいるのよ。いっつもYの顔の上で浮かんで、『Y! Y! 起きて起きて!』って言ってるのに、全然起きないんだもん」

なんか凄い話になってきた。

しかも妻が顔の横で手のひらをパタパタさせて「Y!Y!起きて起きて!」と言う様は、なんだか既存の妖精のイメージを粉々にしそうな感じです。あなた32歳でしょうが。7歳相手に何を言うか。

姪っ子はどこか傷ついたような、ショックを受けたような様子で必死に否定します。

姪「そんなの嘘に決まってるもんねー!嘘だもんねー!嘘って知ってるもんねー!」

妻「嘘じゃないわよ。こないだも眼医者さんに行った時、そこのお医者さんたら、私が妖精だって事に気付いちゃったのよ。それで「あなたはひょっとして・・・妖精さんですか?」って聞かれたから、「さあね♪」って答えたの。あやうくバレるところだったわ。」

なんだそりゃ。バレたくなかったら「さあね♪」は無いと思いますが、そんな話に騙されるような奴はいないだろう。

姪っ子の方を見ると、彼女はは段々不安になってきたらしく、義姉に「そんなわけはない。彼女が妖精なんてことは、ありえない」と必死で主張し始めました。妻に聞かれて反論されないように、小声で。

そんな姪のリアクションを楽しみつつ、更に妻は続けます。

妻「っていうかね。妖精っていうのは姿形がどうこうじゃないの。妖精っていうのは生き方なのよ」

とうとう姪っ子をケムに巻き始めました。っていうか、妖精ってライフスタイルなのか。

姪の方を見てみると、もうこれ以上恐ろしい話は聞きたくないかのように、両手で耳を塞いでます。哀れなり姪。

そんな様子を慈愛に満ちたまなざしで見つめる妻。

ニヤニヤしてます。

ひでぇ。

どうやら私達夫婦に妖精が見えることは、もう無さそうです。

ではまた。
【2006/07/19 20:21】 | 日記@シアトル | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
<<今夜も眠れない。 | ホーム | なんか元気じゃん。>>
コメント
爆笑!
姪っ子ちゃん、そうとう傷ついたと思いますよ~。魔法使いを信じてた私が言うのだから、間違いありません(笑)。
どう頑張っても、もう魔法使いを信じることはできないんですよね。大人になってハイヒールを履いた時、とても嬉しかったけど、その分魔法使いの存在は遠くなってしまったのです…あのころは世界が無限だったなあ。
【2006/07/20 04:06】 URL | machacco #-[ 編集] | page top↑
せっかくだけど二人ともうちの子のお守りはしなくていいや!
【2006/07/20 22:43】 URL | 次姉 #-[ 編集] | page top↑
そうそう、私もこの位の年のころ、親戚のA-おじちゃまという方にからかわれて、むきになっていた記憶があります。それでこんなになってしまったっていう話はあるけど・・・
でもアメリカの田舎って凄いですよね、桁が違う。うちのメグ・ライアンもこんなところで遊ばせてやりたいな~
【2006/07/21 08:57】 URL | kodaira-m #-[ 編集] | page top↑
>machako様
コメント有難うございます。
>姪っ子ちゃん、そうとう傷ついたと思いますよ~。
そうかも知れませんが、人は傷ついて大人になるとも言いますし、外界というものは、かほどに酷い人も存在するということを学ぶ良い機会になったのではないでしょうか。勝手なこと言ってますが。あと女性の場合はハイヒールを履くというのが一つのイニシエーション的なものだと初めて知りました。男の場合はなんでしょうかね?・・・初めてトランクスを履いたときかもしれません。全くロマンチックじゃありませんが。
【2006/07/21 16:08】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
>次姉
>せっかくだけど二人ともうちの子のお守りはしなくていいや!

まぁそんな遠慮なんてしないで。いまから色々オリジナルのおとぎ話を考えてるんですから。第一弾は「白雪姫v.s.シンデレラ」と「惨劇!白鳥の湖」のどちらが良いでしょうか?
【2006/07/21 16:19】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
実は、俺も妖精なんだ・・・。
今まで黙ってたけど。
毎晩、亜米利加に飛んでいって君の耳元で囁いているのさ。
「カロリー控え目に・・・」
【2006/07/21 19:04】 URL | nakanie #-[ 編集] | page top↑
>kodaira-m様

コメント有難うございました。世の中には酷い大人が蔓延しているようですね。誰でしょうそのA-おじちゃまってのは。もし今度会う機会があったらガツンと言ってもらうよう、妻に言っておきます。
仰る通り、お宅のメグライアンもこちらに来たら大喜びだと思いますよ。だだっぴろい芝生がずーっと続いていて、駆け回るのには最適です。こないだ姪っ子も文字通り転げ回ってました。
【2006/07/21 19:25】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
>nakanie
不覚にも吹いた。
そんな妖精さんの心も知らずに、ぶくぶくと太って申し訳ない。ごめんねマイフェアリー!

・・・などと反省するかと思ったら大間違いだ!
(゚д゚ ∩)アーアーキコエナーイ.
【2006/07/21 19:28】 URL | twitetta #-[ 編集] | page top↑
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://twitetta.blog39.fc2.com/tb.php/255-be249bb6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。