シカゴに住み始めて早八ヶ月。
たまに、アメリカ人から話しかけられる機会がございます。そりゃ住んでんだから当たり前ですが。 相手が英語を喋れないと知った、そんなとき、アメリカ人のリアクションというのは様々。 色々な言いかえをして何とか理解させようとする人も居れば、相手が分からない(喋れない)と知るや「ぷいっ」と何も言わずに立ち去る人も。 先日のこと。 スタバで列に並んでいるときに、前に3人連れの女子学生らしきグループがいました。 おそらくは私の通うESLが所属する大学の学生達。 彼女らは、「これは私の知ってるのと同じ英語だろうか?」というくらいの早口ではしゃいでます。 すると突然、そのうちの一人が振り向くと、私に話しかけてきました。 女子学生「へいぢゅーのうぜいがいすあんほきゃらめるまきあー?」 今から考えてみれば、なんかの飲み物について、このスタバでは温かいのと冷たいの両方出してんの?みたいなことを聞かれてたんだと思いますが、そのときは余りの早口でまったく聴き取れず。 私「おう?何?えーと・・・もう一回言ってもらえますですか?」 この私の答え方が不味かったのか、それとも私が挙動不振だったのかは分かりませんが、女子学生は「ハァー」と溜息をつくと、何も言わずに友達の方に向き直り、またお喋りを開始しました。 なんだこいつ。超失礼。 せめて「あーいいのいいの。気にしないで」とかなんか締めの言葉を言ってからにしろよ!と憤慨するには同じような経験を積み重ねすぎました。いっつもってわけではありませんが、こういう人が結構います。 なんなんでしょうかね。こっちの気持ちとか考えないんでしょうか。凄く自分が馬鹿にされた気分になります。 その同じ日。 先ほど買ったコーヒーを飲みながら、学校の前の広場にあるベンチに座り、さっきの無礼な会話を反芻しつつ、いつか英語が流暢に話せるようになったら、彼女を探し出して、 「よくもやってくれたなこの野郎、英語が喋れるからっていい気になんなよ。世界の共通言語だとか勘違いしてイバってんじゃねぇよ。何様だ。お前が英語発明したわけじゃあるまいし。モノリンガルの癖にブクブク太りやがって恥を知れ!」 と罵倒してやるべく、そのためのスケジュールプランと、必要となるタスクを脳内の恨み手帳に詳細に記述していると、今度は中年の白人男性に話しかけれられました。 男性「やぁ。人を待ってんの?」 私「どうも。いえいえ。コーヒーを飲んでます」(我ながら阿呆なコメントだが、それは置いとく) 男性「実はね、ボクは人を待ってるんだ(←聞いてない)。なんか道路が混んでるらしくて、もう40分くらい待ってるんだけど、待つ価値のある人なんでね。」 私「へぇ。友達ですか?」 男性「いや、ビジネスパートナーになるかも知れない人なんだけど。天気も良いし。外で待ってるのも良いものだね」 私「へえ」 男性「ボクが今やってるビジネスってのは、輸入関係なんだけど・・・」 こっからがもういけない。彼は段々早口になりながら、自分のビジネスについて(?)滔々と語り始めました。早えのなんの。まったく分かりません。 男性「知ってるかい?ブラジルから輸出された・・・・それをソイビーンズが・・・年間何万トンも取引・・・・ナイジェリアで・・・」 上の「・・・」は別に息を止めてるわけじゃなく、私が聞き取れなかったところ。もう全然。私は「ほう」とか「へぇ」とか、意味ありげな 笑みを浮かべたりで精一杯。もう一度ハナっから聞きなおそうかとも思ったものの、そうするには彼の話は進みすぎました。 料理番組で言えば、「この後レンジで40分。こんがり焼けたら完成です」とか言われてるのに、「あのー先生、何作ってんですっけ?」 と聞くようなもの。完全に手遅れ。とりあえず皿の上に乗ったものを見て判断したいところです。 相槌を打とうにも、早くて早くてどうしようもありません。 多分何かをしなければいけないのに、何をどうすればいいのかすら分からず、目の前をベルトコンベアに乗って、猛スピードで流れるパンを呆然と見送るパン工場勤務1日目のアルバイトのような気分。何も挟まれてない食パンが通り過ぎていきます。 私は頭の中で「あーーーーっ!あーーーーっ!」と叫ぶばかり。 そんな私の状態をよそに、たまに、 男性「・・・が3000トンなんだよ?凄いだろう?」 とか問いかけられ、適当に、せめてキュウリかトマトを挟もうと 私「へーそりゃまた大きいですね」 とか答えると 男性「いやいやいや。そんなことはないんだよ。むしろ逆」 などと返されて、居たたまれなくなったり。何が3000トンだったんだろう。 私の場違いなコメントにも頓着せず、男性はダラダラと、でもとめどなく話し続けます。 私はパニックすることすら、とうにあきらめ「いっそ誰か電話かけてきてくんねぇかな。つーかこの人の待ってる人が早く来ればいいのに」 という思いで一杯に。試合放棄寸前。 男性「・・・そんなわけでね。やっぱり中国人ていうのはタフなネゴシエーターなんだよね」 彼の話は終わりが近づいてきた模様。 なんだ中国人て。いつの間にそんな話になったんだ、とか悩みながら、せめて一矢を報いてみようとします。 私「そうみたいですね。私は日本から来たんですが、」 良くそんな話を聞きますよ、っと続けようとする暇も与えず、彼は話をかぶせてきました。 男性「うんうん。君が日本人っていうのは分かっていたよ」 私「あら?なんで分かったの?」 男性「そりゃあ簡単さ。言葉を聴けばわかるよ」 あんた俺の話なんざ全っ然聞いて無いじゃん!おもわず突っ込みそうになりましたが、彼が話を終えそうな雰囲気を醸し出してきたので 黙っていました。 男性「じゃあそろそろ行くよ。話せてよかった。じゃあ良い一日を!」 握手と共にそんな言葉を残して、彼は颯爽と去っていきました。 この人、誰か待ってたんじゃないっけ?とか思いつつも、とりあえず(私にとっては)嵐のような時間が過ぎ去ってほっとしてみたり。 時計を見ると15分経ってます。凄えなおい。強盗に遭った気分。時間強盗。 という訳で、アメリカ人に見る、英語が喋れない人との会話、両極端な例を経験した一日でありました。 ではまた。 |
CAに住んで10ヶ月
またまたcompletely agree with uです(´・ω・`)よく道・店をきかれるんですけど(なんでこんなジャップにきこうとするのかわからない。私だったら絶対私にはきかない)絶対1回目はききとれなくて2回目きく。。。。(;゜∀゜)?3回目。。。(;゜∀゜)?
向こうがあきらめる。まぁよくあることです。チーン。ちなみにいつも「over there」で済ませます。チーン。後から「あぁ。。。go to straightとかあんじゃん。。。」って。。。。 ご無沙汰です
ひっさしぶりー、大阪の義理のいとこです。相変わらず文章うまいねえー。
せっかく文才あるんだから、ハイスピードな英語なんかわからんでも、よかよ(注 博多弁)。 そげな時は「ヘイ、ユーそげなことより、シカゴカブスとシカゴベアーズどっちが好きか?」とか言って「俺は王ジャパンが好きだ」とかジャパニーズジョークかましちゃえば?(WBCワールドベースボールクラシックって知ってる?) またお邪魔しますので、よろぴく。 アメリカ人は誰にでも質問してきますよね~
今日は、PCルームでがきんちょに 「おまえ英語しゃべれるんか?」 と話しかけられましたが華麗に無視してしまいました。 おねえちゃんへの仕返しイメージが笑えました。 >やまもと様
同意頂いて多謝。CAにお住まいなんですか?日本食が美味しそうで羨ましいです。 道ねぇ・・・。私もたまに聞かれますが、生まれながらの方向音痴なので日本語で聞かれたとしてもキチンと答えられないです。 >高槻の虎#99様 おお!大変ご無沙汰しております。コメント有難うございました。スポーツネタは時として食いつきガ良すぎるので注意が必要と思われます。野球とアメフト知ってて当然だと思ってる節がありますので。 ちなみにWBCは良く知ってます。王ジャパンが優勝した瞬間、ちょうど日本に帰ってました。ラッキーでした。 宜しければまたお越し下さい。 >ラメ様
>「おまえ英語しゃべれるんか?」 >と話しかけられましたが華麗に無視してしまいました。 無視、それは意図的な?もしくはつい? 私は、後から、「ああ言えばよかった・・・」「こう返せば良かった・・・」とか思うこと多いですよね。リモコンとかで巻き戻せれば良いのに。と思う事しきりです。 |
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