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サマーインターン狂詩曲②
回想は続く。(前回はこちら

Good Newsの伝言を受け、ドキドキしながら一夜を明けた私たちを待っていたのは、持久戦であった。

電話が来ないのである。

翌日連絡してみたものの、相手先は留守電ばかり。

向こうから来たメールによると、担当者は今日明日の2日間、他のインタビューで一日連絡がつかないため、妻に電話ができるのは午後になるとのこと。

妻は「夜遅い分には何時でも良いから携帯電話まで連絡を頂戴プリーズ」との返信をした。

学校から帰ってきた私は、ひょっとしたら何かの間違いで家の電話にかかってくるんじゃないかと思いつつ、ウロウロイライラ。

プルルルルルルルル

うわ。電話だ。

「ハロー」
「ヤムリンゴのお宅ですか?」

おお?声が男性。昨日の留守電の声は女性だった。でももしかしたら。

私「いま彼女は学校に行ってます」
相手「あーそうなんだ。学校に行ってるんだ?」
私「はい。どちらさま?」
相手「うん。実は○○というところの者ですが、彼女が××という雑誌に興味があるだろうと思って電話してみたんだ。彼女は○○関係に興味はあるのかな」

違った。

くそっ。

こんなときにセールスの電話なんてかけてきやがって!!ミシガン湖に沈めるぞこの野郎!
思わず怒りで目の前が暗くなった私は、我を忘れて相手にこう告げた。

「大変申し訳ありませんが、私は英語が喋れません。また彼女がいるときにかけてきて下さい。お電話有難うございました。では良い午後をお過ごし下さい」

こんなときでもいつもの「お断りメッセージ」しか英語で言えない自分が情けない。

電話が来ない。いや余計な電話はかかって来るんだが。

その後もセールスの電話が1本。あと電話を取ると「ピーーーッ」とFAX受信準備を促す信号が流れる電話が5本。うちにはFAXは無えよ。どんな嫌がらせだ。電話機ごとミシガン湖に沈めるぞ!でもそうしたら電話が取れない。ウロウロする私。

夕方を過ぎたごろに妻帰宅。いつもならもう少し遅くまで勉強しているはずだが、どうにも気になって帰ってきてしまったとのこと。それはそうですな。

西海岸との時差は2時間。相手のスケジュールが現地時間で6時くらいまでだとしても、シカゴの時間で8時くらいにはなんらかの動きがあるはず。

それでも電話は鳴らない。9時、10時、11時。
既に向こうは夜の9時。なんでかかってこないのか。待ってる人の気持ちを考えたことがないのか。

妻は勉強しようとするものの、手につかず、集中も途切れがち。

たまに先方に電話をしてみるものの、留守番メッセージだけが空しく鳴り響く。

過度の緊張に耐えられなくなったか、妻はPCに向いながら、いつの間にか独り言をぶつぶつと言い始める。

なんて言ってるのか、ちょっと聞いてみましょう。

妻「ぷーりぷりぷりぷりぷり~ぷりぷりぷりりぷりぷりぷり~・・・げへっ。」

なんだか壊れ始めた。

大丈夫か。妻の精神力は持つのか。っていうか、病院に連れて行ったほうがよいのだろうか。

ぶつぶつ呟き続ける妻を物陰から見守りつつ、私は私で学校の宿題を進める。

電話は鳴らない。

0時も過ぎ、いくらなんでも今日はかかってこないだろうと分かる。

なにそれ。どゆこと。

外資系企業に5年以上勤めた妻の見解によれば、きっと担当のアメリカ人は、

「あーあ、今日も一生懸命働きました。あら7時。もう帰らなきゃ。なんか電話しなければいけなかったかも知れないけど、明日で良いわね。レッツゴーホーム!」

くらいの気持ちなのに違いないとのこと。

それがアメリカ人のクオリティというものなのよ。と、妻は自らに言い聞かせるように言うと、気力を振り絞り予習を再開する。独り言が始まる。

妻「パーパーパープピーぱーぱーぱーぴぷーぺっぺっぺぽー・・・ぶりっ。」

平静を装いつつも、彼女の顔には緊張と不安と怒りが入り混じった表情が浮かんでいる。

可哀想な妻。

そしてこんな不安定な精神状態の妻とともに生活しなければいけないなんて、可哀想な私。

せめて、その独り言だけでも止めてくれないだろうか。

暗黒教団の詠唱のような妻の独り言をシカゴの街に垂れ流しつつ、夜は更けていく。

妻「ぽぇぇええぇぇぇぇぇぇ~ ぽえぇぇぇぇええぇええええぇ~・・・ぴよ~」

翌日に続く。

テーマ:ノンフィクション - ジャンル:日記

【2006/02/19 06:52】 | MBA地獄通信 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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