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聖域の守りかた、または本当に悪い狼とは。
子供が出来て以来、私がほぼ唯一、プライバシーを楽しめる場所と言うのはトイレ。

幸い、狭い我が家ですがトイレだけは二つあり、ゲスト用のトイレは私専用になってます。

余談になるので詳しくは書きませんが、私は腸に難があるタイプなので、トイレでは出来る限り長時間、かつリラックスして入る必要があります。

そんな私にとって、占有できるトイレの存在と言うのはありがたい。

ところが娘が生まれたことで、そんな聖域すら脅かされ始めました、というのは以前のエントリで書いたとおり。

せめてもの対策として、なるべく娘の世話をしているときにはトイレに行かないようにしていますが、こればっかりはコントロールできないもので、どうしようもないときというのがあります。

娘に気づかれようものなら、もう大変。

ドアの前で「ダーーーーディーーー!何してるのーーー!」(ドンドン)←ドアをたたく音

なぜ40近くにもなって、自分の排泄行為を報告せねばならぬのだ、と思いながら私は答えます。

「プ・・・プープーだよー!」

ちなみにプープーというのは大の方。

「ダディ、プープーしてるの?」

「そーだよー!だから向こうで待っててー!」

「見ーせーて!」

そんなもん見てどうすんだ。

「え?いやだよ!勘弁してください!」

ガチャガチャガチャガチャ!

親の願いを完全に無視して、ノブを回す娘。

そう、以前の娘はノブに手は届いても、まわすことは出来ませんでした。今は余裕で回せます。

最初に開けられたときには、娘の成長を喜ぶ余裕も無く「いぃやああああ!」などとか弱い女学生のような悲鳴をあげてしまったものです。

でももう大丈夫。

その事件以降、トイレに入るときには忘れず鍵をしめるようになった私。ガチャガチャと大きな音を立てるドアノブに落ち着かない気分になっても、開けられる心配はありません。

「ダーディー!!」ガチャガチャガチャ!

言うことを聞かない父親に苛立つ娘。

プライバシーの重要さを理解し、尊重するというのは3歳児の娘にとってはちょっとまだ荷が重いようです。

「ダーディー!Open the Door!

なぜか英語に切り替えて叫ぶ。しかも命令形かよ。あなたのお父さんは気が弱いノンネイティブなんだから、英語で命令されたらつい開けてしまいそうになるではないか。

「ケメ!お・・・お母さんのとこ行ってなさい!」

なるべく威厳を込めた言い方をしたつもりですが、ズボン下ろして便座に据わった状態で言ってもなんだか締まらない。

ガチャガチャガチャ!ドンドンドン!激しく揺れるドアノブ。父親の命令などどこ吹く風。

開かないとは分かっていても、こんなに騒々しいと肝心の排泄行為に集中できません。

いっそ一回用便を断念して、爆弾を抱えつつ娘の相手をしようかしら・・・とか考え始めたとき、状況に変化が訪れました。

「リルピグ リルピグ レッミー カミン!ハフアンパフ・・・ハウスダウン!・・・・チミーチンチン!」

ん?

先ほどまでの単純な命令口調だったのが、なにやら長文のセンテンスを叫んでいます。

ドアを叩くのもやめ、同じセンテンスが繰り返される。何かの呪文?

よく耳をすませてみると、娘はこう言ってました。

Little pig Little pig. Let me come in!

(子豚よ子豚、私を入れろ!)

・・・or I'll huff and I'll puff and I'll blow your house down!

(さもないと家を吹き飛ばしてしまうぞ!)

おお!これはひょっとして「三匹の子豚!」

そうです。業を煮やしたのか単純に飽きたのか、娘はいつの間にか一人芝居モードに入ってた模様。

立てこもる子豚に対して脅しをかける狼の役になりきってます。

ちなみに「三匹の子豚」、我が家では教えてなかったのですが、たぶんデイケアで習ったのでしょう。見事に暗誦しています。

娘の思わぬ知識の披露に、先ほどまでの苛立ちも忘れ、つい喜んでしまいます。

よくよく聞いてみると、娘は狼のパートを大声で叫ぶだけでなく、それに対する子豚の答えおよび状況説明は小声で言うという繰り返しをしています。

ワラ、木の枝、ブロックの順に子豚は次の家に逃げ込み、それをまた狼が吹き飛ばす。

私がドアを開けない以上、延々と物語はループしています。

ああ良かった。とりあえず娘がロールプレイングに夢中な間に、なんとか排泄を済ませてしまおう。

I'll huff and I'll puff and I'll blow your house down!

「はっはっはー!大丈夫だもんねー!You can't come in my brick house, Big bad wolf!

ドンドンガチャガチャされなくなった私のほうもそんな軽口を聞く余裕が出来てきました。本当は物語通りの返答をするべきなのでしょうが、あいにく原作を知らないのでそこらへんは適当です。

Little pig Little pig. Let me come in!

「はっはっはー!You can't eat me!

「・・・・・・」

おっと返答がなくなった。いつまで経っても進まない話に飽きたのでしょう。所詮は3歳児。

じゃあお気に入りの本でも開いて、もう少しラグジュアリーな時間をひとり楽しむとしましょうか。

と、トイレに積んである本を取り、読み始めた瞬間。

チャ・・・カチャカチャ。

なにやら扉の向こうで音がします。

「ん?ケメ?」

問いかけにも反応せず。かすかに続く金属音。カチャカチャ・・・チャ・・・・カチャ。

「おいケメ?何やってのかな?もしもーし。オオカミさーん?Big bad wolf?

ガチャ!バタン!

突然ドアの鍵がグルンと回転すると、開くはずのない扉が凄い勢いで開きました。向こう側には満面の笑みでこちらを見つめる娘の顔が。

「うわあああああぁ!どうして!?」悲鳴を上げる私。

娘の右手にはなにやら黄色いプラスチックの玩具が握られています。それは子供用ねんどのセットについて来たスコップの親戚みたいな奴。

我が家のトイレの鍵は、日本でも良く見る、コインなどで簡単に開く形のもの。娘はその玩具を使って、鍵をこじ開けたのです。

娘がいったいどうやってその鍵のメカニズムを理解し、かつ開錠に最適なツールを玩具箱から取り出してきたのは不明。もちろんそんなことを教えた覚えはありません。

てか、狼がピッキングの技術を持ってるなんて、そんな「三匹の子豚」は聞いたことがない。ひどい!

「ケメ!やめて!閉めて!」

父親があげる情けない叫びも、勝利を祝う心地よい音楽にでも聴こえるのか、娘は全く意に介しません。

「ダディー・・・プープーしてるのー?見せてー!」

「ひぃぃぃぃ・・・・」

というわけで、我が家に残った唯一の聖域も失われてしまいました、という酷い話でした。

ではまた。



<証拠写真>
証拠写真
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【2011/09/14 03:34】 | アメリカで育ててみる | トラックバック(0) | コメント(10) | page top↑
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